高校演劇サミット2017(6)大人の反応★

(『いつの話だよっ!』とお思いでしょうが、備忘録なので・・・)
(この記事はいずれ2017年12月29日 @ 23:00に移動します)

12/29(金)
高校演劇サミット2017 中日。

朝8時。部長からの体調連絡。照明・音響の両オペの体調は回復せずとのこと。仕方ないので、それ以外のメンバーは13時に集合と連絡。併せて、秋田さんと黒太さんにそのことを連絡。

13時の集合時間少し前。井の頭線でもうすぐ駒場東大前駅に着きそうになった頃、田中先生からメール。『本日ぶっつけになってしまって恐縮なのですが、Mを追加してみようと思います』とのこと。他の演劇部がどんな感じか分かりませんが、ウチは通し稽古の時に音楽を色々試しながら決めるので、突然音楽が流れたりするのには慣れているので全然問題なし。そうお返事を返して、劇場へと向かいました。

この日の開場は13時40分。昨日と同じく、部員がメイクなどをしている間にロビーに佇んでいると、今日はグッと一般のお客さまが多いのが分かります。果たして、ウチの作品への反応はいかばかりか(。・ω・。) 不安は募るばかり。Twitterを眺めていると結構、高校演劇界隈の皆さんが今日いらっしゃることが分かります。果たしてどんなことになることやら。

15時45分、上演開始。緊張感のある雰囲気は最初の5分程度で終わり、すぐに楽しい雰囲気に変わっていきました。でも、それは今までのどの会場とも違う反応。印象としては、ラブ・コメディーの『コメディー』の仕掛けをきちんと楽しんでくれている感じでした。それはスタッフの皆さんが演出、照明、音響でコメディー・ラインにアンダーラインを引いてくださったお陰だと思いますが、今まで笑いが起こらなかったところでたくさん笑いが起こっていきます。またまた改めて感じますが、どんな会場にも万能なお芝居って無いんだなぁと。会場の広さにも変わる、来場されるお客さまによっても変わる。高校演劇の発表会ではなかなか感じることのできない貴重な体験をさせて頂いているなぁと、ツクヅク感じました。

この日は中日ということで、全上演終了後に交流会。基本、生徒にお任せの交流会。高校の演劇部の中でもコミュニケーション能力が高そうな都立駒場さんといわき総合さんに囲まれ、数的にも圧倒的に不利なウチの子たちはどんなことになるやらと顧問のみならず、サミット大人チームも心配していましたが、そこは高校生同士。時間が経つにつれて馴染んできたようでした。同じ時間帯に『えんぶ』さんの取材のため、それぞれの部長3人はロビーでインタビュー中。こういったことがあるのも高校演劇サミットならでは。やがて部長が戻ってきて、最後は集合写真を撮ってお開きとなりました。

『えんぶ』のインタビューは劇場のロビーで行われました(拡大写真の掲載はありません。雰囲気だけ、雰囲気だけ感じて頂ければ……)
高校演劇サミット2017の集合写真(拡大写真の掲載はありません。雰囲気だけ感じて頂ければ……)

12/30(土)
高校演劇サミット2017 楽日。

この日は12時に駒場東大前柄に集合でアゴラ劇場へ。役者陣の体調は概ね回復してきた感じ。何とか、最悪の事態は乗り越えることができた模様。しかしながら、とうとうオペの2人の復活はなりませんでした。

アゴラ劇場5階の稽古場へと上がり、科白の読み合わせとメイクを開始。この日の開場は更に1時間早まって12時40分。開場時間に併せて、ロビーへと降りていくと年の瀬というのにたくさんのお客さまがいらしてくださっていました。林先生が仰っていたとおり、日が進むにつれて一般のお客さまが増えていく印象。

14時45分、上演開始。何となく昨日よりも更に進化している照明と音響。結局、オペまで任せっきりとなったが故に、変更がどんどん利くということで進化し続ける結果となったようです。この日もお客さまの反応が良く、それは高校演劇の客席とは随分違うものでした。観ていて一番反応が違うなと感じるのは、第21場ドラント×シルヴィアの『お互いに』の場面。大会ではこの場面で最初にステンドグラスを点灯していたのですが、今回はここでは点けずにラストまで引っぱります。その変化のせい………というよりも、きっとこれが脚本的には正しい反応なのではないかと思うのですが、この場面が大人にはかなりこそばゆいのか、笑いつつ身悶えつつご覧になっている方が多いよう。その反応を見て、何とか『一般お客さまを意識した上演を』というラインをクリアできたのかなと、少し感じました。

楽日のラストシーン前。
楽日のラストシーン。

都立駒場さんが終演し、2017年度の高校演劇サミットの全演目が終了。そこからドタバタと撤収が始まります。丁度、アゴラ劇場前の駐車場が開いていたので、トラックをそこに入れてもらい、積み込み開始。おそらくサミット史上最大のセット量(?)でしたが、やっぱり搬出は意外とスムーズに進むもの。撤収開始から1時間弱で搬出が完了しました。

その後、部員たちは先に返し、僕は何となくアゴラ劇場に残り、照明などのバラシをお手伝い。まぁ、何となく名残惜しいという感じで結局、楽屋打ち上げまで残ってしまいました。

今年の初めに外側から観た高校演劇サミットに実際に参加させて頂くことになり、期間としては約2か月ほどでしたが、久しぶりにとても刺激的な日々でした。意識的で無いにしても演出方法がホール向けに照準が合わされていたことも自覚できましたし、昨年の秋から1年以上取り組んできた作品にも新たな1面があるのだなぁとツクヅク感じましたし、何より田中先生や黒太さん、秋田さんのプロのお仕事でブラッシュアップされていく様子を身近で見られたことは、とても大きな学びでした。また、この期間を通じて林先生とお話しさせて頂く機会を得て、昨今の高校演劇事情を色々と伺えたこともタイミングが良かったように思います。同時に8回目を迎える高校演劇サミットに埼玉県の学校が参加していなかったことは『内弁慶な埼玉』を象徴しているような気もして、色々と思うことの多くありました。

たくさんの学校がエントリーされる発表会ですから(アゴラ劇場のお膝元の学校であれば別ですが)、毎年参加を目指すような発表会ではないと思います。なので、来年はエントリーしませんが、今の学校でもう一度か、次の学校に異動してからかはわかりませんが、何年か後にまた高校演劇サミットに戻ってこられたらいいな、と思えるような充実感のある発表会でした。

12/31(日)
10時から学校で荷下ろし。5階に上げるのは年明けに……

学校に帰ってきた大道具。扉は解体したまま持ち帰ってきました。
衣装と扉の下の台。

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