もともと集中力が無いせいか、考え事をしていると別の考え事が浮かんできてしまう。今は『D Lover』を直しているのだけれど、ふと次の卒業公演の脚本もプロットを考えないとなぁ・・・と思う今日この頃。
卒業公演は当然、卒業する部員が中心になります。今年、卒業するのは『Eliza!』の『イライザ』、『D Lover』の『ブリキの木こり』。卒業公演は可能な限り、その子たちが栄えるようにと考えるのですが、今年は少し複雑で諸般の事情によりブリキ君が年明けの卒業公演に向けた稽古に参加できないのです。
なので、どうしようかなと考えていたのですが、イライザと話をしながら色々と考えた結果、『オープニングに登場して、いきなりどこかに閉じ込められて、エンディングに出てくる(助けられる)』というような役ならば、ブリキ君の稽古は最小限でいけるだろうという結論に達しました。
とはいえ、『閉じ込められて、助けられる』ことをプロット上、違和感なく成立させるのは難しい。なおかつ、イライザの希望としてはコメディー系の物語が良いそうな。誰かが閉じ込められて、ドタバタのコメディー・・・う〜ん(@_@)
それから暫くは『D Lover』の直しについて考えていたのですが、その間にもチラチラと『卒業公演どうしようかなぁ』というのが頭をよぎっているわけです。
そして、今日、ふと一人の作家の名前が頭をよぎりました。
『これって、オー・ヘンリーじゃん』
オー・ヘンリーと言えば『最後の一葉(The Last Leaf)』が最も有名かなと思います。『窓からみえるツタの葉がすべて落ちたら、私の命も尽きるだろう』って物語です。もしくは『賢者の贈り物(The Gift of the Magi』。『旦那さんは金の懐中時計を売り、鼈甲の櫛を買い、奥さんは美しい髪を売り、金の懐中時計の鎖を買った』って物語。どちらのシチュエーションも色々な作品で使われているのでご存じの方も多いのでは。
そのオー・ヘンリーの作品に『改心(A Retrieved Reformation)』という作品があります。簡単に言うと『子供が金庫に閉じ込められて、助けられる』物語。こう書くと全く面白さは伝わらないと思いますが、この物語はとても小洒落た作品で、終わり方の後味も良い。まぁ、閉じ込められるのがブリキ君なので、少しアレンジが必要ですがこれをベースにすれば良い感じの物語になるのではないかと、急に思い浮かんできました。
早速、オー・ヘンリーを読み返してみたいと思って、Amazonで注文。プロットがきちんと組めれば、これでいけるかもです。