朝5時15分頃、ホテルの廊下がウルサくて目を覚ます。日本語ではないけれど英語でもない言葉が響いている。まぁ、普段起きている時間帯なので問題ないが、きっと怒っている人もいるだろう。
朝食が7時からなのでまだ時間がある。一先ずネットでバスの路線図を見る。京都は市バスが網の目のように走っているので、バスを効率よく乗り継ぐと移動時間を短縮できる。実は9年前、4泊5日で京都に滞在したことがあり、京都の有名な観光地はもちろん、かなり細かいところまで巡ったことがある。そのため、京都のバス路線はかなり頭に入っている。今日は大徳寺から龍安寺方面を巡ろうと思っていたが午後、宝塚に戻ることにしたので、予定の見直しをしてみた。 7時になると朝食の営業が始まる。今回の宿泊プランは朝食付きなのでレストラン『ブールヴァール』のバイキングか』の和定食が選べる。バイキングは落ち着かないので和定食を選ぶ。
小鉢
・胡麻豆腐口取
・ふくさ玉子
・カモロース
・鮭柚庵焼
・花蓮根
小付(たぶん、ちりめんじゃこ)
煮合せ
・秋茄子と伏見唐辛子
赤出汁(豆腐 みつば わかめ)
香の物(たぶん、昆布の佃煮)
御飯
・湯葉粥 吉野あん
こんな感じ。ご飯かお粥かは選べるのと、連泊者にはおかずの工夫があるらしい。今回、初めて旅行っぽい食事をした気がする。 食事後、ホテルの売店へ行き、八ッ橋や抹茶製品を購入。
宝塚旅行の永遠の課題のような気がするが、宝塚で売っているお土産はパッケージの凝った普通のお菓子か名物の炭酸煎餅と残念ながらイマイチ喜ばれない。なので、いつも帰りの新大阪駅で八ッ橋など『関西っぽいお土産』を購入している。今日はホテルで発送の手続きもしてしまった。
午前9時、ホテルを出発。昨日は暗かったので撮らなかったが、
ここに宿泊。振り向くと京都駅。
※JR京都駅。そう言えば今回の旅ではまだJRを利用していない。
駅前のバスターミナルへ行き、自動販売機で一日乗車券(500円)を購入。1日乗車券は京都市営バスの220円均一料金範囲を1日、自由に乗り降りできる。今日は3回~4回しかバスに乗らないが、それでも元が取れる計算になる。ちなみに1日乗車券は最初に一回、カードリーダーに通して日付が刻印されれば、後は刻印された日付を運転手さんに見せるだけでよい。
まず、バスターミナルから206系統の『北大路バスターミナル』行きに乗車。206系統でも『千本北大路』行きなら目的地まで乗り換えずにいけるのだが、1日乗車券もあることだし、先に来た『北大路バスターミナル』行きに乗車した。206系統は京都駅から七条通りを東山を北上して、北大路を左折してターミナルへ向かう。このルートは三十三間堂や清水寺、知恩院方面に向かう時に利用するもので途中、八坂神社の朱色の門の前を通る。
北大路バスターミナルで下車し、すぐに来た204系統『金閣寺』方面行きに乗り換える。そこから3停留所目の『大徳寺前』で下車。最初の目的地へ向かう。大徳寺の駐車場を横目に見ながら、入り口を入る。すると、有名な『三門(金毛閣)』が見える。
1589年に千利休によって完成した三門。寺は千利休への感謝を込めて、三門の上層に千利休の木造を安置した。しかし、これにより三門を通るものは利休の足下を通ることになり、このことが豊臣秀吉の怒りを買って切腹の一因となったと言われている。それにしても、この建物をクレーンもなく作り、400年以上も形を留めているのだから素晴らしい技術だと思う。 さて、ここを横目に進むと、本日の最初の目的地『大仙院』がある。
過去に3回、京都を訪れているが毎回ここを訪れている。大仙院は1509年に創建された臨済宗の禅寺であり、大仙院方丈は国宝、枯山水庭園は特別名勝史跡に指定される。何故、ここを訪れるかというと国宝を見たいと言うよりも、以前、尾関宗園閑栖の言葉に感銘を受けたからである。
『気は長く 心はまるく 腹たてず 人は大きく 己は小さく』
自分に無いものだからこそ良い言葉に感じるのだと思う。前回来たときは2度目の就職した年で心を入れ替えねばと、この言葉の書かれた腕輪を購入した。一応は『気は長く、気は長く・・・』と心がけるのだが結局、短気が勝ってしまう。とりあえず、今回も前回とは違う色の同じ腕輪を購入した。9年が経過し、糸が切れてしまうのでは無いかと思っていたのと、身につけていると多少は気をつけようと思う。
まぁ、無理なんだけど・・・(^^; 一応、理想はそうなんです。
千利休ゆかりのお寺ということで、抹茶をいただき、後にする。当たり前なのかそうでないのか分からないが、今までのところ来るたびに尾関宗園閑栖にお目にかかれている。これは幸せなことだと思う。
さて、本当はここから近くの今宮神社へ行き、金閣寺から龍安寺、仁和寺方面に行く予定だったが、午後には宝塚に戻らねばならない。ということで、市営バスの『大徳寺前』へ戻って12系統(三条京阪・祇園方面)に乗車し、『堀川今出川』へと向かう。