今日、Amazonからメールが来た。まぁ、Amazonからのダイレクトメールは日々届くので、大抵はタイトルだけ見て削除するのだけれど、今日のタイトルはひと味違いました。
『王様のレストラン』ほかフジテレビ名作ドラマのブルーレイBOXが予約開始
反射的に開いてみると、フジテレビの昔のドラマがBlu-rayになるというお知らせ。とりあえず、来年の1月に『王様のレストラン』、2月に『東京ラブストーリー』、3月に『ひとつ屋根の下』の順番で発売されるらしい。
『王様のレストラン』は1995年の4月-6月期に放送されたテレビドラマ。脚本は三谷幸喜さん、主演は松本幸四郎さん。僕の中で最もお気に入りのドラマです。もう20年前のドラマですが、未だに色あせることのなく、年に一度は見返したくなる。
もちろんDVDを持っていますし、特典も含めて同じ内容だろうと思うのだけれど、Blu-rayで出ると聞けば、やっぱり注文せざるを得ない(^^;;
『王様のレストラン』は傾きかけたレストランの日常が描かれるだけのシンプルな物語。大きな事件が描かれるわけではありません。しかし、幸四郎さん演ずる千石がレストランを立て直そうと奮闘する姿が実に魅力的だったのです。この年の同じ時期にミュージカル『ラ・マンチャの男』を観たこともあって、この時から『松本幸四郎』は『市村正親』と並んで僕の中での憧れの存在となりました。
また、このドラマは舞台出身の役者さんが多数出演されているので、科白は明瞭だし、身のこなしもキレイだし、会話のテンポも軽快で素晴らしい。特に今は亡き伊藤俊人さんの身のこなしを観られる貴重な映像でもある。また、題材が題材なので、年代的な古さを感じずに観ることができるので、普段は舞台作品を観る部活の『お昼ご飯のDVD鑑賞』で3日〜4日に分けて見せることもあります。
………と、このドラマについて書き始めると止めどなくなるので、とりあえず好きな場面を1つだけ。このドラマを好きな人はかなりの確率でこの場面はお気に入りのはず。
第8話。シェフのしずか(山口智子)が一流レストランからスカウトされて面接に出かけた日、帰ってきたしずかと千石がバーカウンターで話をする。千石の自分の理想の店の話を始める。しずかは『男が夢の話をする時って、口説いてるんじゃないの?』と言うが、千石は答えずにそのまま話を続ける。楽しそうに聞いているしずか。千石の話はシェフのことにさしかかる。『そのうち、朝一番で材料を仕入れてきたシェフが姿を現す。私は、「彼女」を部屋に招いて、そして、コーヒーをごちそうする』。「彼女」という言葉にしずかは一瞬「えっ?」という表情を浮かべ、千石を見る。そして、笑顔に。この時の笑顔が今のところ、僕が見てきたドラマの中で1番の笑顔。
この時期(1995-1996年)の山口智子さんは無敵(*´ー`*)
………ということで、寝る前に8話だけ見返そう。