『Rhapsody in Blue!』卒業公演

2012年からウチの演劇部では卒業式の日に卒業公演をしています。卒業式の日は学年末考査、入試が終わった後ということもあり、本番直前に2週間ぐらい稽古のできない期間があります。ですから、公演日の選択としてはあまり良いとは言えません。また、このために春季の演目の準備も遅れるので、全体の日程を考えると、どうかなとも思うのですが、半ば伝統のような感じになりつつあるので、部員がそうしたいといって、きちんと取り組むうちは続けようと思っています。

さて、今年の脚本『Rhapsody in Blue!』は1時間半の脚本で、文字数にして約48,000文字。これで19作品目ですが、今までもっとも内容のない作品。初めて通した時もあまりにも内容がなく、これは他所の人には見せられないと少し焦りましたが、ウチの演劇を見慣れている方に軽く楽しめる作品だったかと思います。

高校の演劇部らしくないウチの演劇部ですが、高校の演劇部ですから、もちろん年に一度は卒業の時期を迎えます。そして、今年の卒業生は僕が演劇部を持つようになって、ちょうど10回目の卒業生となります。

どの学年も、1年生として入部してきた時はどんなことになるのやらと思っていても、3年も経つとそれなりに成長を遂げて卒業していきます。今年の3年生も1年生の時に『Alice! 〜パート2 白ウサギのお見合い編〜』でバタバタしていた時に比べれば、同じバタバタでも今作では地に足着いて、お客さんの反応を受けるところまでできるようになりました。

そしてなにより、今回の公演に向けては私がインフルエンザ、1週間後には溶連菌と倒れている間に後輩の面倒をちゃんと観て、例年通りの卒業公演までこぎ着けました。今年はどの公演でも段取りを付けた後は稽古をあまり観ていないのですが、それでも、それらしく仕上がってきたのは、3年生の中にウチの演劇部の芝居の【型】がしっかりと身についていたからだと思います。

毎年、卒業公演のリーフレットには、卒業する3年生を含め、その時に在籍している部員について、1人1人あれこれと書きます。例年は2月下旬ぐらいから書き始めるのですが、度重なる体調不良によって、大道具や小道具作りが遅れてしまい、最後の小道具が縫い上がったのが公演前日。初日の公演には間に合わなかったのですが、何となく節目として書かねばならぬと思い、卒業式の前日に夜なべして書き上げました。

恐らく、卒業式の前日に徹夜して、卒業式の司会に臨む人間はそうはいないと思います(・ω・)

しかも、初司会なのに・・・(+_+)

しかし、恒例のものとして書いてみると、次の1年にしなければならないことの整理ができるような気もします。次は春・コピスに向けた取り組みということになりますが、主演も代わり、ヒロインも代わる中、どのようなことが出来るのか思案を巡らしていくことになります。

まぁ、毎年この時期はどうなるのだろうかと思うのだけれど、何とかするしかないのです。

為せば為る、為さねば成らぬ。成る業を成らぬと捨てつる人の儚さ。

・・・ということで。

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