日曜日開催となって3度目のコピスみよしの高校演劇フェスティバル。以前は他にも大きな演劇祭があったけれど、恐らく今は県内最大と云っても過言ではない演劇フェスティバルとなったのではないだろうかと思います。
このフェスティバルの特徴はコピスみよしのスタッフの方々と高校演劇の顧問が一体となって運営に当たっているところだと思います。もちろん、一般的には高校演劇の顧問が舞台スタッフの皆さんと懇意になっていることは良くある話ですが、このフェスティバルでは館長さんや制作の職員さんをも巻き込んで、フェスティバルの方向性や可能性について検討しています。
また、既に定年退職を迎えられた先輩顧問のお知恵を拝借しているのも強さの秘訣かなとも思います。現役顧問が目先のことで目を回していて気の回らない点をポンッと指摘してもらえるのが、とてもありがたいことだと感じています。こうした一体感が14回続いてきた理由なのだと思います。
さて、第14回目を迎えた今回、どうしても回を重ねるとマンネリ感が出てきてしまうので、それを打破するために色々と新しい試みに取り組みました。その1つが近年、好評である昼休みの階段パフォーマンスのような企画を増やしたいと思い、坂戸の小父さんに無理なお願いをして実現したオープニング・アクト。開会式が淋しいと思っていたので、今回のように突然、寸劇から始まるパフォーマンスで会場は湧かしてもらえたのはとてもありがたいことでした。さすが、坂戸の小父さん(。・ω・。)
また、今年は昨年の上演校から半数が入れ替わり、1校が復帰、2校は初参加校でした。そして、これがまた個性豊かな学校がラインナップできたかなと。独特の世界観を突き進み、物語を立ち上げてくる朝霞西。確かな実力で劇空間を包み込み観客を引き込んでいく入間向陽。大人数のアンサンブルで活き活きと表現する星野。生徒創作で高校生の魅力溢れる演技を見せる所沢西。高校演劇の王道を行く坂戸。何処へ向かって走っているのか分からないウチ(>_<。) 演目も表現もそれぞれに個性があり、続けて観ていても十分楽しめたのでは無いかと思います。
結果、第14回の入場者数は874名と過去最多。このフェスティバルは有料公演なので、この人数は延べ数では無く、受付でチケットの半券を頂いた実数になります。このところ、1校だけ見て帰るのでは無く、お目当ての学校の前後も見て行かれるようなお客さまも増えているようで、入れ替わりながらも常に客席は賑わっている様子でした。
来年は第15回目の記念公演となる予定。1年ごとの積み重ねを大切にしながら、よりよい発表会となるように、準備の1年が始まります。
(この記事はいずれ2015年6月14日 @ 23:55に移動します)