今年も『コピスみよし2015/第14回高校演劇フェスティバル』が始まりました。個人的には昨年末ぐらいから、あれこれと調整を始めているので始まってから随分と経過しているので始まった感は薄いのですが、それでも実行委員会と会場下見の日が来ると始まったなぁという感じがします。
2002年にコピスみよしの会館と同時に始まった高校演劇フェスティバルは色々な環境の変化を乗り越えながら、何とか続いてきています。このフェスティバルでは事務局の副委員長を担当しているため、人見知りなりの精一杯の社交性を引っ張り出して、なんとか出演する学校にも、お手伝い頂く学校にも、お客さまにも楽しんでもらえるようにしたいと努めています。
さて、まずは実行委員会。今年は所沢西高校と入間向陽高校が初参加、朝霞西高校が6年ぶりの参加ということで、上演校の半数が新鮮な顔ぶれとなりました。実行委員会のメンバーは僕が参加してからの10年間でかなり入れ替わってきましたし、今年も新たな実行委員を迎えての打ち合わせが始まりました。これから最後の実行委員会まで約2か月頑張っていかねばと気持ちを新たにしました。
そして、全体会・会場下見へ。このコピスみよし高校演劇フェスティバルの誇るべき全体会・会場下見が始まります。
前半は館長様の挨拶や実行委員長の挨拶、実行委員の紹介や参加校の自己紹介、会館のスタッフさんの紹介、準備日程の確認など、まぁ良くある全体会かなと思います。今回はちょうどイベントもあったということで、三芳町の生涯学習課長さんが飛び入りで挨拶をしてくださったりということがありました。
後半は会場下見。出演校が会館スタッフさんから舞台・音響・照明のレクチャーを直接受けます。音響であれば実際に操作やスピーカーごとのに音を鳴らして音の出る位置を確認します。照明は操作説明からサスやSSなどの当たり方、見え方などが事細かく、舞台も袖幕の位置や出方、道具バトンの位置など。一つ一つを実際のものを使いながら説明してくださいます。
参加当初から『コピスの会場下見は特別』と聞いていましたが、顧問として10年間でそれなりに色々な発表会にお出かけしてきましたが、やはりこの会場下見を越えるほど丁寧な下見には出会いませんでした。それほど、やはりこの会場下見の丁寧さは特別なのです。
そして、この隙に今回の上演で借りようと思っている『コピスのピアノ』を見せて頂くことに。『コピスのピアノ』が凄いという話は良く聞くのですが、なにせ演劇のイベントなので、もう10年通っているのに実物を見たことがない。そこで今回、お客さまに『コピスのピアノ』を観て頂こうと芝居の中で使うことに。
こういうことはウチの役割だと勝手に思っています(・ω・)
実際に見せて頂くと想像以上に立派なピアノ。金色で刻まれる『STEINWAY & SONS』の文字。スタンウェイのピアノをこんな至近距離で見たのは初めてかもしれません。伺えば購入当時1500万円だったそうな。たぶん、日本一高い高校演劇の道具として舞台に登場するものになるのではと思いつつ、試弾させていただくと倉庫の中だというのに、素人の僕にでも分かるほど明らかに音が違う。
次回のヒヤリングの際には、本番で演奏する曲を弾けるように準備する予定です。
さて、パート別の説明会が終わると各校ごとの声出しタイム。12分間、舞台を自由に使って良いという時間。例年は上演順に行うのですが今年は早い順番に復帰校や初出演校が並ぶため、natsuさんから『コピスに慣れていない学校が後になる方が雰囲気も掴めていいのでは』とのアドバイスを受けて、上演の逆順にすることに。
・・・ということでウチからだったのですが、一昨年から春季とコピスの演目を変えているため、コピスで上演する演目の抜き稽古はできないので、ホントなら発声だけで十分なのですが、『コピスに慣れていない学校が後になる方が雰囲気も掴めていいのでは』と言うことならばスタンダードな声出しタイムの使い方が良いかなと思い、前日に急遽、春祭以来、練習していなかった春祭の演目の出だしを思い出してもらって、やってみました。
今日は半分も人のいない会場だったのでそこそこ声は通りましたが、もう少し滑舌と発声を見直さないと、本番はお客さんが音をすってしまいますから、苦しそうな気がしました。特に今回はコメディーなのでお客さんが安心して笑える音量を確保しなければなりませんし・・・といった感じでした。
その後、各校順番の個性溢れる声出しタイムが終わり、会場下見は終了しました。次回は2週間後にヒヤリングです。ヒヤリングもまた素晴らしく丁寧なのですが、それはまたその時に。