5月に見学に行った教育機関に訪問公演が実現しました。
今朝、トラックに灯体6灯と照明システム一式、音響機材一式、黒パンチカーペット二巻き、プロジェクター・書画カメラ・スクリーン、ボックス3つと衣裳を乗せて出発。9時過ぎぐらいに到着、準備開始。会場は体育館。パンチを敷いて、音響などのケーブルを引き回す。照明は途中、ブレーカーを落としてしまったが、配線を変えて無事、安定した形で点灯できるようになりました。そこからリハ―サルをして、上演の流れを確認。先方の段取りとのすりあわせなどをして12時過ぎ。
さて、いよいよ上演・・・
最初の演目は科白のないサイレント・コメディー。次はスクリーンとカメラを使ったパフォーマンス。最後が科白のある二人芝居。全体で30分ほどの上演。時間設定と演目選びで気を配ったのは、一番の年少の小学三年生を飽きさせず、中学三年生や先生方も飽きさせないこと。時間は長すぎると子どもの集中力が切れてしまう可能性があるため、1本当たりの時間を短めに。演目については内容的なNGがあるため、柔らかめの表現に変更したりと試行錯誤を重ねてきました。
結果、当初心配されていた飽きた児童が立ち歩いたり、しゃべり出したりすることもなく、見てくれていました。そして、意外なことに視覚的に楽しいと思われるサイレント・コメディーよりも、科白をしっかり聞かないと笑えないだろう二人芝居の方が反応が良かったのです。というか、後で謎が解けたのですが、サイレント・コメディーは出演者が喋らないものだから、声を出しちゃいけないのかと思い、小学生たちは懸命に笑いをこらえていたらしい。やってみないと分からないことがたくさんあります。
終了後、一度教室に戻った小学生たちが戻って来て、役者たちと握手をしていきました。これは先生方にとって意外な行動だったようです。初対面の相手とコミュニケーションを取ろうとするとは思っていなかったそうな。その後、中学部の生徒との交流会を経て終了。心配していた拒絶感は発生せず、終始和やかに終了しました。
いわゆる療養施設に併設されている教育機関であるため、児童生徒は程度の差はあるのでしょうが何かしらの困難を抱えています。そういった子どもたちを笑顔にすることができるなら、それは一つ大切なことなのではないかと思ったりしています。
今回はちょっとした縁と勢いで上演を行いましたが、事前の想定を越えて児童生徒の反応が良かったため、次回がありそうです。もう少し経験が必要そうですが、重いテーマを扱わないウチの演目であれば短編ではなく長編でも、観てもらえる可能性も感じています。
あまり柄ではないのですが、一番、笑顔を必要としている子どもたちに笑顔を届ける。しばらく、これに取り組んでみようと思っています。
秋の大会への芝居作りだけでもたいへんな時期に素晴らしい公演を実現させましたね。部員たちにももちろん心から敬意を表します。また詳しい話を聞かせて下さい。では、毎日暑いですが。
コメントありがとうございます。個人的にはかなり貴重な体験でしたのでお会いした時にお話させていただきます!
やってみないと分からないことがたくさんあるって、その通りだよね。ぜひ、話を聞かせてもらいたいとわたしも思います。これからもがんばっていってください。
ところで、秋の芝居はどうですか?
今年は、わたしは桜井さんとコンビで、西部Bと深谷に行くことが決まったので、西部Aには二人とも行けなくなりました。残念だけれど、仕方がありません。
こちらも、健闘を期待しています。では。
コメントありがとうございます。相手の都合もあるので何ともですが、続けられる限り続けてみようと思っています。
さて、秋はホントに残念です。代わりにじゃないですが、8月中の荒く通った頃と秋の直前あたりにお誘いしますので観に来てください。