『ロミオとジュリエット』宝塚歌劇団星組

8月に入って初めての休みということで東京宝塚劇場へ。星組公演『ロミオとジュリエット』。

演出家ジェラール・プレスギュルヴィックによるミュージカル。海外ミュージカルとしては珍しいフランス初演の作品。日本では2010年に星組で初演され、去年だったか来日公演があって、今年は東宝のプロデュースで上演されます。

このミュージカルはもちろんシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』です。でも、この作品の良いところは内容をバッサリとカットしているところ。流れるような話の展開はカットの巧みさから生まれているのだと思います。

原作では最初、ロザラインという女の子にかなり恋い焦がれるロミオの姿が描かれていますが、そこはバッサリとカットして、ジュリエットへの一目惚れを違和感ないものにし、ラストの霊廟でのパリスとの揉め事もバッサリとカットして、ロミオがジュリエットの元へ駆けつけるスピード感を出している。なので、原作を知らずに『これが「ロミオとジュリエット」です』と観せられれば、なんの違和感も無く、むしろこういう話であろうと受け容れられると思います。

さて、2011年1月の宝塚旅行の際に雪組で初めて観て、去年は月組で観て、今回の星組で3組目の観劇。 面白いもので、同じお話でも演じる人が違うと印象に残るポイントが全く変わります。

初めて観た雪組の時は1幕ラスト前の乳母(沙央くらま)のソロで号泣(T_T) 以来、雪組は沙央さんを観るために雪組を観に行くようになりました。月組で観た時はティボルト(明日海りお)とマキューシオ(美弥るりか)の死のシーン。モンタギューとキャビュレットの争いがヒートアップしていく様子が鮮やかに浮かび上がり、ロミオが復讐へ駆り立てられていく説得力がとても印象的でした。

今回の星組ではラスト前のロレンス神父(英真なおき)のソロで号泣(T_T) 今回はロミオが追放となった後のジュリエットがロレンスを訪ねるところからグーッと物語に引き込まれ、若者達の争乱、マキューシオのソロ、ロミオのソロからロミオの死、ジュリエットの死までの流れが積み重なってのロレンスのソロで号泣だったので、きっと、この流れの全てが腑に落ちたのだと思います。

やはり同じ作品でも演じる役者が変わると印象が変わるものだなと改めて感じます。また、同じキャストでも日によって印象が変わることもあります。映画の場合、基本的には最高のカットの連続なわけですが、舞台の場合はその日によって良いシーンや悪いシーンが入り交じり、同じ演目・キャストでも同じ事は二度起きないので、気になるポイントも見る度に変わってくる。

なので、いずれはDVDになったり、放送されると分かっていても劇場に足を運ばないとと思うわけです。

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