(この記事はいずれ2015年9月26日 @ 23:00に移動します)
いよいよ、ずっと来たいと思っていた『なんばグランド花月』へ。今日、宝塚大劇場から直行でここに来ている人は何人ぐらいいるのだろう。もしかしたら、1人かも知れない。
劇場に入ると1階はチケット売り場や土産物屋、飲食店などが居並びます。そこにこんなポスターが。今週の新喜劇の演目と出演者を示すポスター。内場勝則さんが座長の公演です。
2階に上がり、入口でチケットをもぎってもらって、劇場内へ。すると、目の前には「ほんだし」の緞帳!
なんばグランド花月だぁ〜〜(T_T)////
なんという感動だろう。テレビや色々なDVDで観ていた「ほんだし」の緞帳。それだけで感動だけれど、前説も始まっているので、早々に席へ。少し上手側だけど何と言っても最前列。目の前に遮るものがないのは嬉しい。
開演時刻になると緞帳が上がり、プロジェクターでCMが流れて、演芸のパートが始まります。この日の香盤はこんな感じ。
へびいちご
アインシュタイン
Wヤング
海原やすよ・ともこ
川上じゅん
大木こだま・ひびき
笑福亭仁鶴
中田カウス・ボタン
ただただ面白い時間が通り過ぎる。演芸というのはこうでなければ。特に海原やすよ・ともこの漫才で出てきた『大阪の名所は看板ばかり』というのが妙に印象に残った。そして、笑福亭仁鶴さん。落語と言うよりは漫談に近いものでしたが、その語り口の趣は貫禄という言葉では表すことの出来ないもの。『あの笑福亭仁鶴が目の前で喋っている!』というだけで感動です。
そして、小休憩の後、吉本新喜劇が始まる。キャストの名前が読み上げられた後、かの有名な『Somebody Stole My Gal』が流れる。そして、再び緞帳が上がる。
この日の演目は『一期一会の男!?』。作・演出は鳴瀬冨三子さん。人が良く友人にお金を貸してしまう人の良いうどん屋の主人カツノリ(内場勝則)が、奥さん(高橋靖子)に呆れられて離婚を迫られる。そこに離婚を阻止するために未来からやってきた未来のカツノリ(Mr.オクレ)のせいで一騒動巻き起こっていく物語。
緞帳が上がって、セットが見えると店のカウンターの上に大きく『花月うどん』の文字。
よしっ、うどん屋だっ!
・・・と当たりクジを引いた気分。やっぱり、新喜劇の王道はうどん屋ではないかと思う。そこからはもう笑いの連続。安尾信乃助さんが疑問型を連発し、池乃めだかさんの暖簾ネタからの笑いの連続、浅香あき恵さんがロリータ・ファッションで現れ、最後は島田一の介さんがヤクザの親分で現れ、その子分に吉田ヒロさんという夢のような展開 !(^_^)!
テレビで観ているのと実際に観るのでは、やっぱり印象が異なる。もっと、テンポの良い展開に感じていたが、実際には思いの外、テンポは緩やか。一つ一つの科白やギャグが客席にしっかりと届くのを待っている。笑わせることについて計算され尽くされている。もちろん、役者の経験によるものも大きいのだろうけれど、東京でも新喜劇を観たことがあるが、こうはならない。やはり、楽しみに来ている観客あってのものかも知れない。
もの凄い充実感に包まれて見終わる。関西における太守演劇の完成形。宝塚歌劇と吉本新喜劇。続けて観ると演劇の幅広さを感じます。
これは宝塚に観に来る時の定番のコースとなりそうです(・ω・)