『ルパン/Fantastic Energy!』宝塚歌劇団月組

やっとのお休み・・・ということで、東京宝塚劇場へ。

今回の演目は月組のミュージカル『ルパン』とショー『Fantastic Energy!』の2本立て。月組は『ロミオとジュリエット』『ベルサイユのばら』と1本ものが続いていたため、新作の芝居とショーは1年以上ぶり。

まず、お芝居から。『ルパン』は近年、原稿が発見され昨年刊行された『ルパン 最後の恋』をベースに作られたミュージカル作品。観劇前の評判では少し難解な作品ということでしたが、観てみるとそんなこともなく拍子抜け。展開がルパン・シリーズの作者であるルブランとルパンの対話と実際の物語が交差しながら展開されていくのと、狙われているのがヒロインでもルパンでもないというところが、少しスッキリしないのかもしれません。

さて、最近、宝塚を観ていて気になることは作家さんによる作風の違い・・・というか、男性脚本家と女性脚本家による言葉の選び方や展開の違いです。宝塚を全然観ない人にとっては全部同じようなイメージかもしれませんが、明らかな傾向の違いがあるのです。特徴的なのは男性脚本家による主人公は『語らず』、女性脚本家による主人公は『語る』ことかなと思います。もちろん個人差がありますが、そういった傾向があるように感じます。

たとえば、男女の関係性を表す時に、男性脚本家は言葉のニュアンスや仕草、置かれた状況などから恋愛感情を表現し、最終的には『言わなくてもわかるだろ』的な状況を作り上げて、最後の最後に一言二言語って、あるいはそれすら無く終わることが多い気がします。対して女性脚本家は早い段階から言葉で思いを伝え、『これでもかこれでもか』とストレートな言葉で気持ちを表していくことが多い気がします。これを実際に脚本を読んで確認してみると、やはりそういう傾向があるように思われます。

これはどちらが良いということでは無いと思うのですが、私の周辺の宝塚ファンには後者の方が好きだという人が多く、やはり言葉として聞きたい人が多いようです。個人的には今回の『ルパン』ぐらいが丁度よいと思うのですが・・・

一方のショー『Fantastic Energy!』は宝塚らしいスタンダードなショーのように感じました。1つ1つの場面の音楽とかダンスとかは新しさを感じるのだけれど、構成がオーソドックだからでしょうか、わりと定番感がありました。

さて、ショーの中で最も印象的だったのがプロローグ後の北翔さんのシーンです。これは素晴らしかった。久しぶりに感動的な場面でした。抜群の歌唱力とダンスは観ているだけでワクワクするような魅力に溢れています。宙組の大空さんの卒業公演後、専科に異動してから雪組・花組・月組と特別出演を続けていますが、どこの組に行っても圧倒的な技術で輝き続ける北翔さん。これは凄いことだと思います。やっぱり、どこかの組でトップスターになってほしいと切に願わずにはいられません。

月組的には組替えで中堅層が一気に厚くなったため、月組生え抜きの若手の出番が軒並み減少。このところ一列目の端の方に上がっていた宇月さんも2列目の真ん中に戻ってしまった。う~ん(@@) なんとか頑張ってほしい。他方、異動してきた中ではやっぱり沙央さんに俄然注目。今までの月組にはなかった独特な雰囲気がお芝居にもショーにもアクセントを与えていたように感じます。

このところの月組は組替えや退団によって急激に変化しているので、観るたびに雰囲気が変わってきています。次に観に行くのは青年館かなと思いますが、楽しみにしたいと思います。

2件のコメント

  1. いやいや、このマニアックな文章にはとてもついていけませんが。
    男性脚本家と女性脚本家の作風の違いというのは、なかなか面白い視点だと思いました。宝塚ファンは「語る」本の方を好むというのも何となく判るような気がします。
    そしてわたしは、断じて「語らない」本が好きなのだというのを再確認しました。歳をとるに従ってその傾向が強まってきたような気がします。
    若者は「語る」本を好み、年寄りは「語らない」本を好むということもあるかもしれないと思いました。

    1. コメントありがとうございます。
      たぶん、そういう反応が帰って来るような気がしてました(^^;

      この1年ぐらいは脚本を書くときに『語ろう、語ろう』と心掛けてきたので、また難しいところに入り込んでいる気がしていますが、『語らな好き』な方々にも楽しんで観てもらえるようにならねばとも思います。

      無理かな・・・(xx;

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