(この記事はいずれ2016年7月10日 @ 23:30に移動します)
高橋是清記念公演を後にして向かったのはお隣の草月ホール。今日の目的地はそもそもこちら。草月ホールの名前は良く聞くのだけれど、訪れるのは初めて。本日の演目はお笑いグループ『東京03』の第18回単独公演『明日の風に吹かれないで』。
東京03のライブを観に来るのは初めて。このところ、CSで放送されている単独公演の映像などを観る機会が多く、一度、観に行きたいなと思っていたところに、知り合いからチケットが回ってきたので、観に行くことにしました。
オープニングの演奏が終わると最初のコントは『新郎と友人』。いわゆる映画『卒業』パターンの新郎側のその後という設定。設定としては良くあるものとも言えますが、これが東京03のお三方にかかると、それはそれは面白く仕上がります。特に好きだったのは、
豊本「確かに披露宴なくなっちゃったもんなぁ」
角田「そりゃあ、そうだよ。だって、披露するものなくなっちゃったんだから」
というやりとり。状況の説明としてはとてもシンプルなやり取りなのだけれど、この掛け合いがとても絶妙で、新郎の悲哀がとても滲み出ていて、切ないやら面白いやら。セットや衣装は最小限だけれど、会話・間・表情・仕草で展開されてくコントは当然、短編の芝居のような趣があります。
・・・ということで、1本目のコントからグッと東京03の世界に引き込まれ、コントも幕間の映像もとても楽しむことができました。
他にも定番のサラリーマンものの『同意見』、角田さんが田舎に帰ろうとする漫画家のアシスタントを演じる『夢破れて』、角田さん演じる無愛想な竹細工職人にブチ切れる豊本さん演じる奥さんが印象的な『後継者』、たこ焼きパーティーにたこ焼きを買ってきたことから今までに蓄積されてきた怒りが炸裂する『蓄積』、煮え切らない男女の会話が繰り広げられる『プロポーズの返事』、そしてお三方のキャラクターが炸裂する『海が見えた家』。
どの作品もキャラクターの造形と展開されていく科白の間が絶妙で、本当にあっという間に時間が過ぎてしまった感じでした。やはり、実際にライブで観てみると感じるものが違います。やっぱり劇場に足を運ばなければならないとツクヅク感じます。
家に帰るとタイミング良く、東京の追加公演のプレオーダーのメールが来ていたので、迷わずに予約。こうやって色々なものにハマってしまうのだなぁ・・・(・ω・)