『ガイズ&ドールズ』宝塚歌劇団星組(6)★

(この記事はいずれ2015年10月30日 @ 23:00に移動します)

「もう良いだろう」という感じも無くは無いのだけれども、書きたいこともあるので、やっぱり書いておこうと思います。今回の公演はainurさんからチケットをお譲り頂いた公演で『加美乃素』という会社の貸切公演。いわゆる宣伝や販売促進を目的とした公演で『○○○○円お買い上げでご招待』的なものです。

実は宝塚に遠征した際、最初の日に観た公演の次の回が『加美乃素』の貸切公演だったので、ディスプレイとかの雰囲気は何となく分かっていましたが、まず劇場の外に貸切公演の看板が立てられています。入場いると、劇場のスタッフ以外に『加美乃素』のネームを付けた方々が居並ぶ。並々ならぬ気合いを感じずにはいられません。ついで、2階に上がると、宝塚大劇場ではお馴染みの北翔さんのパネルなどが立っています。さらに、3階に上がって客席に入ると、普段の公演とは異なり、怪しげな音楽が流れています。どうやら『加美乃素』のCMソングらしい。

開演の10分前からは『加美乃素』の副社長のご挨拶。話の内容には長年、イメージキャラクターを務めてきた北翔さんがトップスターとなった感慨が込められていました。今まで何回か主催者挨拶のある回を観たことがありましたが、ここまできちんと思い入れのある挨拶は初めてだったのではないかと思います。

そして、開演してからはアドリブ三昧。若干、やり過ぎ感が無いわけではなかったけれど、1幕からかなりのハイペースでアドリブ合戦が繰り広げられていました。

そして、幕間の休憩。多くの貸切公演では幕間の休憩では来場者へのプレゼント抽選会が開かれます。抽選会の司会は開会の挨拶とは別の副社長。大抵は組の若手の生徒さんが登場して、抽選のアシスタントを務めるのですが、今回はトップスター自ら登場。貴重な休憩時間だろうに会場を沸かせるだけ湧かして、『加美乃素』の宣伝をしっかりとして去って行く。そりゃあ、スポンサーに愛されるはずです。

2幕に入ってからも、『加美乃素』の場面で大規模な販売促進キャンペーン告知が入ったりと『加美乃素』三昧。そして、それが最高潮に達したのがパレード。パレードの最後に北翔さんは『♪は〜じ〜めての〜』と歌い出すところを『♪かみの〜もとの〜』と全くの替え歌。ここまでしてくれればスポンサーとしても満足なはず。

終演後は社長登場でトップスターの2人にプレゼントが贈られ、終幕。支えてもらった側の誠意、支えている側の誠意が溢れる貸切公演だと感じられました。『加美乃素』が東京宝塚劇場で貸切公演を行ったのは29年ぶりだったそうですが、その理由もこの辺りにありそうな気がしました。

帰り道、ふと昔読んだ本のことを思い出しました。ある俳優さんが飲料水メーカーが冠スポンサーについていた公演で食事の場面にその商品が添えられていた時、スポンサーが喜ぶだろうとアドリブでその商品名を言ったら、そういうことはしなくていいと劇団から怒られたという。

まぁ、今回のケースとは少し状況が違うから一概には言えないけれども、広告効果から見ても、人情的に考えても、このくらい今回のようにしてもらえたら応援する甲斐もあるのだろうなと感じた公演でした。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です