『戦国BASARA 真田幸村編』宝塚歌劇団花組

今日は宝塚花組公演『戦国BASARA 真田幸村編』を観に、渋谷の東急シアターオーブへ。

渋谷ヒカリエの11階にある東急シアターオーブは昨年の7月にオープンしたばかり。客席数は2000席弱で3階席まである大規模な劇場。しかし、新しいだけあって、客席がゆったりと作られていたり、派手な演出効果にも耐えられる舞台を持っている。

今日の演目はゲームメーカーCAPCOMの人気ゲームソフトがミュージカル化された作品。以前、やはり同社の『逆転裁判』がミュージカル化された際と同じく主演は蘭寿とむさん。個人的には花組に異動になったばかりの明日海りおさんを観に行ったという感じ。

ゲーム原作と言うことで、真田幸村を主人公にしていて、史実をモチーフにしていますが、ほぼオリジナルな展開。ゲームを知らずに、史実だけ知ってると色々違和感がないわけでもないけれど、史実に忠実に知らない名前が並ぶより、有名な武将の名前が飛び交うというのは物語としては派手で良いような気がしました。

演出は雨のように水は降ってくるし、舞台奥のLEDパネルで映像がふんだんに使われている。

ただ、自発光パネルは目に優しくない(^^; 次第に慣れてきますが、やっぱりちょっと明かりが強いみたいです。また、プロジェクターだと他の明かりとの関係で使えるシーンが限られますが、LEDパネルだと、どんな照明下でも鮮明に映像を出すことができるため、少し映像過多になるのかなぁ・・・という気も。

第二幕はそんなに気にならなかったのですが、第一幕は完全に映像頼りな感じがあって、『いやいや、そこを演出の工夫で乗り切るべきじゃない?』と思うことしばしば。舞台ですからね、生身の人間の芝居を観に行っているわけですから、舞台に出せる人たちをあんまり映像で処理するのはどうかと。難しいですね、演劇って(--; 逆に地図とか行軍図とかは映像の方が分かりやすいし、背景として使った上杉謙信を取り囲むバラのシーンとかは綺麗に決まっていて楽しかった。バランスが難しいところです。

物語は本当の悪者は声だけの出演で姿を見せず、武田と上杉の戦いをライバル同士の正々堂々とした戦いとして描いているので、後味はそれほど悪くなく終わります。第二幕は盛りだくさんで盛り上がっていき、正味2時間ぐらいの公演でしたが、あっという間に過ぎていく感じでした。ただ、蘭寿さんの公演だと激しめなダンスシーンを期待してしまうのでその点だけがちょっと残念でした。

さて、月組から異動したばかりの明日海さんは、いつもの明日海さんらしかった。これから花組っぽく変わっていくのかいかないのかは分かりませんが、今までの公演ごとに役代わりがある不安定な感じよりも、学年の離れたトップのもとで落ちついて行けるのではないかなと楽しみな感じがしています。

カーテンコールではこの日が誕生日だった明日海さんをお祝いしての終演。今回は宝塚ファンだけじゃないと思うけど、およそ2000の客席はほぼ満員。花組はこれからも順調そうだなと思いつつ、月組大丈夫かなと思う今日この頃・・・

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