高校演劇サミットの初日。久しぶりに平田先生にお目にかかれた。現在の新座柳瀬の活動のきっかけを与えてくださった大恩人。前日にTwitterで騒ぎすぎたせいか、平田先生もすっかり事情をご存じの様子で、
『演劇の神様って、いるんですねぇ』
と喜んでくださった。振りかえってみると少し出来すぎた話。年末ですので、少し長くなりますが、今年度の始まりから関東大会までを振りかえります。何回かに分けると思いますが、お付き合いください。
何の根拠もなく今年、関東大会に行けるんじゃないかと思ったのは4月のこと。今年の栃木大会が年内開催と聞いた時。過去10年の間に年内に開催された関東大会(北開場)に連続で出ているからという何の根拠もない話なのですが、蒲田の会議中にボンヤリとそんなことを思っていました。
しかし、部活の現状は厳しく、顧問生活14年目にして初めて、春季発表会辞退という状況に陥り、そんな浮かれた思いは吹き飛びます。なんとか6月のコピスみよしでは上演にこぎ着けましたが、内実はガタガタ。そんな中で秋の脚本選び。ただでさえ筆が遅いので、とにかく早く準備できる作品が良いだろうと思い、過去に2回題材として取り上げている『The Importance of being Earnest』かと部員と相談をしてこの作品に決めました。
7月に入り、長良高校さんが【My Name!】と題して、同じ原作で大会に臨むことを知ります。偶然知ったのではなく前年、バーナード・ショーの【ピグマリオン】を上演していたことを知っていたので、今年は何をするのか気になって調べたから。岐阜の大会は早いので間もなく、地区大会を突破したという情報が。県大会を観てみたいなと思ったのですが、全国の出張の関係でスケジュールがままならず、断念。すると間もなく最優秀賞受賞という情報。観に行っとけば良かったと激しく後悔しました。
8月6日。上田で鳥頭先生と飲みに行った2件目のタイ料理店にいた時に、ツイキャス企画に山田さん(仮)から参加希望のDMが届きます。連絡頂いた方には都道府県を確認していたので聞いてみると岐阜県。これはきっと長良の生徒さんに違いないと思いました。これが長良さんとのファースト・コンタクト。
8月7日。上田の会場。長良さんの岐阜県最優秀賞があまりに嬉しかったので、中村先生とそのお話を。こういうのが広まってくれたら嬉しいんですけどと盛り上がる僕に中村先生は笑顔で付き合ってくださいました。続いて、昨年、突撃してご迷惑をおかけした彌富先生にご挨拶。来年は佐賀大会で開催県枠も、九州ブロック枠もあるので「県大会頑張ってください。先生の学校を観られるのを楽しみにしてます!」とお伝えしたら、「いやいや、先生のところも」と言って頂く。開催県の事務局長先生だから普通の受け答えなのだと思うけど、ウチが全国を目指したのは当時の部長が佐賀東さんに憧れたことがきっかけ。その佐賀東を率いる彌富先生からそう言われると佐賀東さんと同じ舞台に出れたら素敵だなと思ってみたり。
しかし、出張から戻った夏休み中、6人しかいない部員が全然揃わない。誰かが来ると誰かが休む。毎日、中途半端な抜き稽古。「これ、上演できるかな?」と部長と話す日々で、そんな思いは吹き飛びました(- -;;
8月18日。山田さん(仮)とのツイキャス『演劇部について教えてください!』。最初は知らんぷりして始めたのですが、色々お話しさせて頂くと、やっぱり長良高校の部員さんで間違いない事がわかり、話はそんな感じの展開へ。その様子は録音が残っているので、お時間のあるときでもお聞きください。この時に長良さんの作品が正統派な三幕での翻案であることと、12月に壮行公演があることを知ります。最初は触れないようにしていましたが、だんだんと遠慮が無くなっていく様子がお分かり頂けると思います。
8月下旬。やっと、部員が揃って稽古が始まります。当初は8月中に通し稽古が出来るようにと目標を立てていましたが、結局それは叶いませんでした。
(次回へ続く)