必要なことを必要に応じて。

皆さん結構、SNSをチェックされているようで最近、会う高校演劇関係者にほぼ必ず、『最近、中村先生と交流があるみたいですね』と言われます。『山梨オープンに出るんですか?』とも。お相手が超有名人というせいもあるのだと思いますが、そもそも、僕の高校演劇嫌いは筋金入りかつ有名、上演する作品はあんなだし、色々言いたくなるのがイヤなので他校のリハや上演は滅多に観ないし、顧問研修会にも参加しないし。なので、身近な人にとっては『僕が』という意外性もある様子。

きっかけは年始の高校演劇サミットで、次いで6月に甲府南高校の文化祭へお邪魔し、全国大会の時にご挨拶して、この週末は甲府南高校の卒業生が旗揚げした『チュム』という団体の公演に通っています。再来週には甲府南の地区発表会を観に行こうかなと思っていたりしています。これほど観に行っているのは多分、『彼女は〜』の頃の筑波大坂戸以来。

さて、ここからが本題。

1月に観た時は単純に「面白い」と思っただけだったのですが、6月に観た時にふと新人公演でこの演目をさせたいと思い、帰り道に部長とそんな話をしました。ちょうど悩んでいたことにピッタリとはまった感じ。何かというと、実は全国に向けて『Love & Chance!』を新キャストで稽古しているときから感じていたのですが、今の2年・1年は今の僕の脚本とあまり相性が良くなく、今の学校に来てから続いてきた作品の流れは多分、今年の3年生で終わりなんだろうなぁ、と。

それが具現化したのが8月末。脚本を渡しながら、自主稽古に任せておくと、大体仕上がると想定しているラインを大幅に下回りました。これは部員のせいではなく相性に寄るところが大きいような気がしました。上手・下手では無く相性。これはダメだと思って、秋の演目は3年頼りの演目に変え、新人公演は考えていたとおり、中村先生の脚本を上演させて頂こうと考え、上演許可のお願いをさせて頂きました。

つまり、どういうことかと言うと、今は何度目かの岐路に差し掛かっているのだろうと。

そして、今まではその度に自分の手法を磨く方向に進んできたけれど、今回は反対に舵を切る時かなと。

あまり誇れる才能は無いのだけれど、出逢いのタイミングの良さだけは誰にも負けない引きの強さがあります。それは昔からずっと。たぶん、今年に入って甲府南さんや精華さんに出逢ったのは何か大きな巡り合わせで、『これなら、やってみたいかな』と思ったものに出逢ったのと時同じくして、そちらに進む必要性が生じたのも何かの運命で、道に迷わずに済んだのは、やはり幸運なのかと思います。

なので、今は単純に楽しいからではなく、中村先生から多くの事を吸収せねばと密かに使命感に燃えていたりします。しかし、困難度は超級で何度、脚本を読んでも作品の印象は最初からほぼ変わらず、

『こんな物語、書けんがなっ!』

・・・という感じなのですが、そうも言っていられない。もし、それが必要ならば何とかして出来るようにするしかないのです。そのためにも今は読んで学び、観て学び、聞いて学ぶ。

いきなり上手くはいかないだろうけれど、努力するしかないというのが現在の心境です。

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