『コピスみよし2016 第15回高校演劇フェスティバル』が終了しました。回を重ねるごとにお客さまの層が広がって来ているように感じます。このフェスティバルのように出演者や高校演劇に縁のない方々が多く集まる高校演劇のイベントは他にありません(少なくとも今までに僕が参加させて頂いた高校演劇のイベントの中では1番です)。
今年は第15回ということもあり、1つの節目を迎えました。これまで継続してきたことを大切にしながらも、前向きな進化を目指していきたいと思っていますが、現実の制約は大きくままならない部分もあります。今年は東京都から東京大学教育学部附属中等教育学校を迎え、新しい風を吹かせていただきましたが、3年間続いてきた観客数の増加は一休みとなりました。
このフェスティバルでは、毎回5作品から6作品が上演され、この15回で通算82作品が上演されてきました。内訳的は既成作品が49作品、創作作品が33作品。既成作品で最も多く上演されているのは鴻上尚史さんの脚本で5作品。既成作品はプロの作品と高校演劇の作品とおよそ半々ぐらい。
創作作品では筑波大坂戸演劇部の脚本で9作品。実は創作作品で次に多いのは、いつの間にか僕の作品で7作品となっているので、坂戸改め大宮の小父さんの作品と僕の作品でコピスの創作作品の約半分を占めていることになります。ということは、高校演劇らしい創作劇は年に1作品ぐらいのペースでしか、上演されていないのかもしれないということにふと気づきます。
これからもコピスみよしのフェスティバルが続いていくためには、とにかく魅力ある上演校を揃えていくことが必要なのだろうと感じています。それは単に上手い下手ではなく、演劇部の活動に熱心に取り組む姿なのかなとも思います。
そして、このフェスティバルでは顧問の温度も試されるのかなと。文化連盟や演劇連盟などの組織の後ろ盾のないイベントですから、参加している顧問たちが少しでも手を抜けば直ぐに無くなってしまうイベントです。三芳町やお客さまの期待を裏切らないように継続していけるのか、20回、25回へ向けて気を引き締めなければと思います。
事務局お疲れ様でした!昨年より若干来場者数が減ってしまったのは筑波大坂戸が上演に絡まなかった影響もあるかも知れないと考えました。それでも、これだけの観客数を確保できたのは確かにコピスのイベントとして定着してきた証拠かなと思います。毎年右肩上がりを維持し続けるなんてあり得ませんし。実行委員会側もこれに応えて、自分たちの演劇部の活動にしっかり位置づけてくれるようになるといいと思います。
コメントありがとうございます。
以前は上演校毎にお客さんが入れ替わっていたような感じでしたが、この数年は数作品を観て行かれるお客さんが増えているので、観客動員だけでは評価しきれないところもあるのかなと思います。
とにかく、また次の5年、10年に向けて色々と考えていかなければならないと感じています。