(この記事はいずれ2015年8月2日 @ 23:45に移動します)
今日は3・4期生との食事会でした。脚本を書き始めた最初の学年であり、今の路線に切り替えた時の2年生と3年生。最初のターニングポイントに立ち会い、その変化を体験したと思われるのが3・4期生です。
新宿三丁目駅のとある出口で待ち合わせ。時間前に全員集合、然もありなん。集合場所の目と鼻の先ほどのお店なのに15分前集合。
さすがにこの学年は手堅い(@_@)
この期はかなり久しぶり感が強く、卒業以来ぶりという部員もいましたが、結局のところ、あまり変化なく一安心と言ったところ。まぁ、良い意味で変わらないことはいいことだと思います。
第7回のコピスみよしの時でした。上演したのは『Midair Knight’s Dream』という作品。この作品は初めて部員全員を出演させた作品でした。それまでは一応の遠慮をして照明とお経のスタッフを置いていましたが、もういいやと思って全員出したのでした。端的にいえば、学校の設備環境や部員の人数が違うのに同じ形を可とする方向性に違和感を感じたという感じでしょうか。そのため、これ以降のウチの部員はスタッフ経験が著しく減っていきます。でも、それで良いかなと( ̄^ ̄)ゞ
さて、この第6回と第7回のコピスで主役を演じたのが3期生の部長Y。実は第6回と第7回で全く別の役ですが同じ役名(ニコ)のキャラクターを演じていました。お客さまの中にはそれに気が付いた方もいて、アンケートで『今年もまたニコちゃんなんですね』と書かれていたりしました。憑依体質系で役に落ちるタイプで、明るい笑顔の裏側の切なさを表現するのに長けたお客さんの印象にも残るタイプだったと思います。
今でもたまにM小父さんなどには『ヒドい脚本』と言われるこの時の脚本ですが、この作品があって今の作品があるわけなので、個人的にはとても愛着があります。また、当時の演劇部としてはこの作品が大きなターニングポイントなりました。それが今だに語り継がれている『テディの奇跡』です。書くと長くなるし、今日は3期生のSは欠席だったので、またの機会にしようと思いますが、少なくとも1人の生徒を輝かせることはできた脚本だったことは間違いありません。
4回生の部長Bは関東サマーフェスティバルの時にクマを受け取る際に頭を床に強打しながらも、直後の長科白を乗り越え、緞帳ラインに落ちていたものをさりげなく片づけるといった舞台上の様子を把握する要領の良さを持っていました。Mは既成作品の上演で個性的な俳優の役柄に次から次へと挑み、こちらも憑依体質系の演技で説得力のある仕上がりを見せ、ホントに演劇が好きなんだなと感じさせられました。Oはまた違う意味で変わった役どころをコミカルに演じることに長け、不思議な役どころに妙な説得力を持たせるのが得意でした。
色々と近況を聞いた後、この日も結局、終電間際まで宴は続きました。やっぱり、顔を合わせると思い出すこともあってなかなか面白い。また、今でも色々な芝居に興味を持って色々と観に行ってくれているのも嬉しいところ。高校を卒業して演劇を続ける人は多くはないのだけれど、楽しむ人であり続けてくれるなら、懸命に演劇に取り組んだ甲斐もあったのかなと思います。