春とコピスの連作について★

公演が終わって道具を片づけると、公演の映像を見て反省会をします。自分の芝居を映像で観るのはなかなか辛いものです。人には分からないアラがありありと分かるからです。でも、そうやって自分の姿を理解して、次に進むことはとても大切。

個人的な感想としては、やっぱり仕上げ切れていないという思いが残ります。もう少し、丁寧に作れれば拾えた笑いもあっただろうし、もっと盛り上がりを付けることもできたのではないかと感じます。クオリティーの高さを求めようとすれば稽古期間を延ばした方が良いわけで、春の芝居を稽古し直した方が良いに決まっています。それに、そもそもコピスの演目のルールは春の演目をかけるようになっているのですから。

ただ、いつの頃からか、地区とコピスで同じ芝居を観てもらうのは悪い気がしてきたのです。たぶん、有料公演というのがそう思わせるのだと思うのですが、端的に言えばコピスが『春の演目の再演のみを上演』というのは少し寂しく、コピスで『初めて見る』というドキドキ感を提供することも必要じゃないかなと。もちろん、面白かった作品をもう一度、観られるというのも1つの楽しみですが、全員が初めて観るという作品はやっぱり客席の集中度も違ってくるのではないかと思います。

そういう思いから始めた春とコピスの連作。1年目は本当の意味での連作にしてしまってコピスのお客さんを若干、ポカンとさせてしまいました。昨年はバーナード・ショーの『ピグマリオン』をコピスで、その前日談を創作して春でということにしてみました。反響的にはこの方が良さそうだったので、今年も昨年に習ってその方式にしてみました。

もちろん、春からコピスの間で作品が絶望的に仕上がらなければそんな選択肢はないと思うのですが、なんとか観る方によってはお褒め頂けるようには上演できているから、続けてみようかなとやってきました。でも、今年で連作方式も今回で3年目なので、ここら辺で立ち止まって元に戻すべきか、さらに進めて、仕上げ方を工夫していくかを考える時期かなとも思います。

それとは別に、今日観ていて、今回の作品はオープニングとエンディングの音楽をカットすれば、ネットとかでも配信できるんだなぁと、ふと思いました。僕の演出は音楽を沢山使う時と使わない時の差が極端なのですが、今回は結局、本編中に音楽を流さなかったので、著作権で引っかかるものがないから、ネットで配信しても著作権上は問題ない。そのまま配信しても面白いと思ったが、需要はないか(>_<。)

でも、春を権利に引っかからないように作り、コピスまで期間限定で配信すれば前後編の意義ももう少し出てくるかなぁと思ってみたり。

まだまだ、試行錯誤中です(>_<。)

(この記事はいずれ2015年6月15日 @ 20:00に移動します)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です