オスカー・ワイルドの『The Importance of Being Earnest』は過去に一度、取り組んだ作品なので少しだけ資料があります。でも、最近と比べると当時は圧倒的に資料の読み込みが足りなかったと思います。なので、やはり追加が必要かなと思い、色々と捜しています。
そもそもこの作品は、ジャンルとしては『笑劇』に分類される作品。喜劇(コメディー)よりもさらに軽めの演劇である笑劇(ファース)は伝統的な様式の1つです。しかし、喜劇と笑劇の境目は難しく、喜劇の部分集合として見られることも多くあります。特徴は、突拍子もないシチュエーションに変装や人違いなどの勘違いが加わり、速いテンポで展開されるストーリーが挙げられます。
映画で言えばビリー・ワイルダー監督作品でトニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローが主演した『お熱いのがお好き』(1959)、メル・ブルックス監督作品で後にミュージカル化もされた『プロデューサーズ』(1968)などが笑劇に分類される作品とされますが、やっぱり喜劇という分類でいい気もします。
さて、前回、この演目に取り組んだ時には、ほぼ原作通りのカット台本でしたが、今回はアレンジを加えながら脚本を起こそうと思います。また、実は地区にかける演目としては随分と久しぶりのコメディーにもなるので、春の演劇祭らしく華やかな作品に仕上げられたらなと思っています。
とりあえず、資料の読み込みから。