(この記事はいずれ2015年12月1日 @ 22:00に移動します)
考査前は部活も早く家に帰れる日々が続いているので、買ったまま観ていなかったBlu-rayを見始めました。最近ちょっとまとめて観ているのが、『名探偵ポワロ』です。
『名探偵ポワロ』はアガサ・クリスティの作品に登場する探偵エルキュール・ポワロを主人公にしたドラマシリーズ。1989年から2013年までイギリスのロンドン・ウィークエンド・テレビ(London Weekend Television)を中心に制作された人気ドラマです。日本ではNHKが放送していました。
『原作に最も近いポワロ』と言われるデヴィッド・スーシェの他、アーサー・ヘイスティングズ大尉をヒュー・フレイザー、スコットランドヤードのジェームス・ハロルド・ジャップ主任警部をフィリップ・ジャクソン、秘書のミス・レモンをポーリーン・モランなどの登場人物も、小説のイメージに近いと絶賛されているシリーズです。
日本語の吹き替え版ではポワロ役を先日亡くなった熊倉一郎さんがされており、この吹き替えがデヴィッド・スーシェの声に似ているかというと、そういう訳ではないのだけれど、イメージにピッタリとはまっていて、僕のポワロのイメージもこの声です。
中学生ぐらいの頃、夕方にポワロの再放送があって、何話かは観ていたのですが、続けてちゃんと観たことはありませんでした。その割りに印象深く、いつかまとめてみてみたいと思っていた作品。DVDが山のように出ていて、どれを買ったら良いのやらと思っていたところに、リマスター版のBlu-rayが出るという。これを機会に買ってみたのが、このBlu-ray BOXです。
この作品の魅力の1つがイギリスの美しい街並みやアール・デコ風の美しい美術です。1930年代を舞台としてるドラマシリーズの世界観を見事に再現している美しい映像がBlu-rayで鮮やかに表現されているのが嬉しい。
また、ポワロやジャップ主任警部のやり取りの軽妙さも観ていて心地よい作品です。イギリスやアメリカのドラマはとにかく脚本が素晴らしいから、それを日本で放送するためには翻訳が大変だろうなぁと感じさせられます。
作品としては、もちろん主題が殺人事件なので物語は重めですが、登場する人たちの魅力によって中和されていて、重い方に偏るだけではないテレビ・ドラマとしての品質の高さが感じられます。こういうドラマを見ていると、非恋愛系の海外ドラマがもっと放送されると良いなぁと思います。
さて、12月にはBOX2も発売されるので、年末に向けて見続けることになりそうです。