※パスワードの拡散、動画のダウンロードやWebページ等、各種媒体への無断転載は固くお断りいたします。
閲覧にはパスワードが必要になります。パスワードはFacebookの友達限定記事でご確認頂くか、メールまたはTwitterのDMにてお問い合わせください。ただし、使用実績の無いようなアカウントからのお問い合わせはお断りすることがありますので、予めご了承ください。
※冒頭、画角調整のため画面がブレますが以降は安定した映像になっています。
第43回全国高等学校総合文化祭(さが総文)演劇部門 上演作品
『 Ernest!? 』
オスカー・ワイルド『The Importance of Being Earnest』による
翻案/稲葉智己
2019年7月28日に第43回全国高等学校総合文化祭(さが総文)演劇部門にて上演した『Ernest!』の上演映像です。
新座柳瀬では2010年、2015年に続いて3度目の『The Importance of Being Earnest』への挑戦となったのがこの作品です。2010年の初演時は3幕仕立ての正統派、2015年の再演時がロンドンのみを舞台にした2部屋を使ったアレンジ版、そしてこの3演時がロンドンのみ1部屋の再アレンジ版となりました。
2018年の秋の演目を考えていた際、なかなか苦しい部活事情の中、なんとか2組のカップルが成立しそうだということになり、ならば前年度に上演を見合わせた『真面目が肝心』を上演しようかということになりました。でも、部員が6名だったため、チャジブル牧師まで手が回らない。なので、6人でできる『真面目が肝心』を考え、再演版(2部屋版)を更にシンプル化して1部屋版としました。出入りの計算がかなり難しかったのですが、何とか物語が回ったのが関東大会までのバージョンです。
2019年の全国版は1年生が新たに入ってきたので、1役追加した7名版。冒頭の場面が若干、重かったので、それを改善したバージョンになります。通常、ウチのような脚本ならば全国大会1ヶ月前になって大規模改編などしないわけですが、それが可能だったのは主演の3代目アーネストが揺るぎない存在だったことが大きく、1役追加して1年生をフレディーとして登場させられたことで続く『[hénri]!』の上演が可能となりました。
さて、その3代目アーネスト。1年生の時に入部早々、『Love & Chance!』の全国版に向けてメイン・キャストに抜擢し、以降も主要な役どころを次々と演じ続け、どんな役でも安心して任せることのできました。この作品のアーネストのような格好良いだけではなく、格好良さを崩して可愛いらしい男役というのは、格好つけるより難しいのですが、笑って泣いて困って締める、全ての要素を見事に演じてくれました。ちなみに3代目アーネストが全国大会で引退してしまったので、この年の秋は娘役が主役に繰り上がり『[hénri]!』へと続いていくのですが、もし引退していなかったら初シェイクピア『ロミオとジュリエット』を上演する予定でした。ちなみに2020年『Confession』で使用した光る廊下は『ロミオとジュリエット』用に準備していたものでした。
さて、『高校演劇ZINE』の読者さま向けに長良高校さんや佐賀東さんのことに触れたいところですが、これについては過去の記事、
に詳しく書いています。どうも世の中の方々は『新座柳瀬vs長良』のような図式にしたかったようですがどちらかと言うと『高校演劇vs新座柳瀬・長良』という方が図式としては正しいような気がしています。(稲葉智己)
(第43回全国高等学校総合文化祭(さが総文)・第65回全国高等学校演劇大会 上演稿)
(上演時間60分 ⇒作品の詳細はこちら)