Eliza! Prequel (Niiza-Yanase 2014)

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埼玉県高等学校演劇連盟 西部A地区 春季高校演劇祭 上演作品
『 Eliza! =Prequel “Let’s Work Earnestly!”= 』
ジョージ・バーナード・ショー『Pygmalion』による
作/稲葉智己

2014年4月19日に埼玉県高等学校演劇連盟 西部A地区 春季高校演劇祭にて上演した『Eliza! =Prequel “Let’s Work Earnestly!”=』の上演映像です。

春の地区・コピス連作の第2弾として上演したのが『Eliza!』です。この春の演目に『Pygmalion』を選んだのは引退のタイミングの関係で3年生が1人だけ残り、あとは下級生という状況と3年生の部員のキャラクターが圧倒的な正統派ヒロインであったことが理由です。この子は2年生の時に『Alice! Part2』で主役を務め、この作品で2度目の主役。新座柳瀬で私が書くようになってから初めてヒロインで主役を務めたのが彼女でした。このタイミングで『Pygmalion』を選択できたのは彼女によるところが大きかったと思います。

地区・コピス連作を作るならば原作の『Pygmalion』を前・後編に分ければ時間的には十分なのですが、『[hénri]!』の解説にも書いた通り、『Pygmalion』の後半はあまり共感しないので採用したくない。そこで考えたのは『Pygmalion』では書かれていない『Pygmalion』以前のイライザの物語を作ってみることでした。つまり、『どうして発音を学びたいと思ったのか』ということ。『[hénri]!』では人数の関係で登場させなかったイライザの父親・アルフレッドとイライザの関係を軸にして、イライザがどうしてヘンリーの厳しいレッスンを受ける気になり、やりきることができたのかという部分について『Pygmalion』ではかなり省略されているので、その部分をいろいろ考えながら書いた作品です。

・・・ということで、キャラクター達は『Pygmalion』から借りていますが、実はオリジナル・ストーリーの作品です。オリジナルのストーリーは何作品か書いていますが、この『Eliza! =Prequel “Let’s Work Earnestly!”=』はお気に入りの作品の一つです。ヒロインのイライザはもちろんですが、脇を固める3人の2年生、特にこの作品では稽古期間中に無茶振りをされつづけた父親のアルフレッドの芸達者振りにご注目をm(_ _)m

せっかくなので、この後編として書いた『Eliza! =Sepuel “It’s a Never too Late!”=』の進化版の『[hénri]!』を再配信します。キャスト違いになりますが、本来はこの2作品でワンセットなので、そうした楽しみ方をして頂ければ幸いです。

また、この作品は4人で上演できる作品なので、私の作品の入門編としては上演しやすいかなと思います。後編を上演しなくても前編だけで多分楽しめるので、脚本は公開していませんが(^_^; ご希望があらば。(稲葉智己)