Angel in Broadway! Sequel (Niiza-Yanase 2016)

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コピスみよし2016 第15回高校演劇フェスティバル 上演作品
『 Angel in Broadway! =Sequel “First and Last Romance!”= 』
デイモン・ラニアン『ミス・サラ・ブラウンのロマンス』による
脚色/稲葉智己

2016年6月12日にコピスみよし2016 第15回高校演劇フェスティバルにて上演した『 Angel in Broadway! =Sequel “First and Last Romance! 』の上演映像です。

春季演劇祭(地区)とコピスみよしの連作第4弾。デイモン・ラニアンの短編集から『ミス・サラ・ブラウンのロマンス』を翻案した作品です。

デイモン・ラニアンと言えばミュージカル『Guys and Dolls 』。とても有名な作品で日本でも宝塚や東宝が上演していますし、1955年にはミュージカル映画としても作品化されているので、ご覧になったことがある方も多いのではないかと思います。『Guys and Dolls 』は大好きなミュージカルなので、もじ機会があったら宝塚星組版の『Guys and Dolls 』を観てみて頂きたいところ。なのですが、原作にはとっても素敵な場面があるのですが、それがミュージカル版には採用されていない。その場面を観てみたいと思ったのが、この作品を作るきっかけになっています。

それは終盤、スカイ・マスターソンがミス・サラ・ブラウンに2度目の告白する場面。聖書の言葉を引いて告白するスカイに、サラが『ソロモンの雅歌、2節をご存じ?』と答える場面。救世軍の厳格な軍曹がプロポーズの答えに選んだこの言葉がとても洒落ていて、素敵なのでこの場面を舞台にしたいと思っていたのでした。気になる方は『ソロモンの雅歌』で検索!

この時期は9回生と10回生が中心で、この秋が『Love & Chacne!』の始まりとなります。基本的に毎回、3年生が引き立つ物語は無いかと考え始めるのですが、この演目を選んだのは3年生だったサラ・ブラウンを演じた生徒の歯切れの良い口跡が、救世軍の軍曹らしい凜とした芯の強さのイメージと重なったからでした。彼女はこの後、『Love & Chacne!』で地区〜関東までシルヴィアを演じていきます。

それを受けて立つスカイ・マスターソンはお馴染み2代目ドラント。この動画のサムネイルにもしていますが、最初のプロポーズで見事に振られるのですが、その直後の後ろ姿が良いなぁと思っていました。2代目ドラントにとっては8回生が卒業して、男役の主演を引き継いだ最初の作品でしたが、しっかりと演じてつつ、大きく成長してくれた時期でした。

あと、この作品といえば『クマ・リレー』が初登場した記念すべき作品です。後にさが総文の生徒交流会でも披露した『クマ・リレー』。さが総文の『Ernest!?』にはクマは一頭も登場しないのですが、生徒交流会のためだけにクマ・フルセットを持って行きました。佐賀での上演後、上演校や生徒実行委員の皆さんには『クマ出てこないじゃん!』と軽い衝撃が走ったのでした(^_^;(稲葉智己)