『ラブ・ネバー・ダイ』ホリプロ

ミュージカル『オペラ座の怪人』が日本で初演されたのは1988年。それまで『ジーザス・クライスト=スーパースター』や『エビータ』、『キャッツ』などアンドリュー・ロイド=ウェーバーの作品を多数手がけてきた劇団四季が有楽町の日生劇場で上演したのが最初でした。その初演時にファントムを演じたのが当時、劇団四季に在籍していた市村正親さんでした。

そして今回も日生劇場で上演されている『ラブ・ネバー・ダイ』は『オペラ座の怪人』の続編としてロイド=ウェーバーが創った公式な続編なのです。 今回は日程が悪く、ちょうど繁忙期に重なってしまったため、日生劇場に通うわけにも行かないため、方々に手を回して2列目のチケットを入手し、今日の観劇となりました。

18時過ぎ、日生劇場に。赤い絨毯を踏みしめて客席へ。 2列目の客席に座り、辺りを見回す。客席側の壁まで電飾のラインが伸びていて、紗幕の向こう側には恐らくシャンデリアであろうシルエットが見えている。舞台の上下の端には鉄筋組のタワーがそびえ立ち、そのタワーの頂上には上下を繋ぐブリッジが架かっている。『オペラ座の怪人』の豪奢なセットとは異なり、どちらかと言えば近代的な雰囲気のデザイン。これはパリとニューヨークのコントラストをつけているのかなと。

18時30分ちょっと過ぎに開演。いきなりクライマックス。オープニングはファントムのソロから。

そこには、あの日のファントムがいました。

物語の中では10年後という設定ですが、25年ぶりに目の前に現れたファントムは揺るぎなく、あの日のファントムでした。そして確信することは演劇を始めて20年以上が経過しましたが、やっぱり、この人のこの姿を追い続けているのだということ。そのことを思い知らされる舞台でした。

市村さんのファントムは目的のためには手段を選ばない非情な男が一途に一人への愛情を貫くという、ある意味で猟奇的なキャラクターであるはずなのに、根底に流れる切なさが溢れてきます。

・・・ということで、ファントムが出てくる度にファントムばかりを観てしまって、いくつか場面を見逃しているような気が(^^; だって、オープニングのソロの後、ファントムが乗っているシャンデリアが舞台高く上昇するのだけれど、やっぱりファントムを目で追ってしまう訳ですよ。すると、シャンデリアの上のファントムを観てたら、舞台で何をやっていたか分からず。クライマックスのクリスティーヌのソロも、下手袖の見える所にいられたらファントムを観るしかないわけです。熱唱しているクリスティーヌに申し訳ないと思いながらも、ファントムがどんな反応をするのかを見逃したくない。やっぱり好きな役者さんの出る芝居は複数回観に行かないと気持ちにゆとりが持てないとつくづく。

仕方ないので、家に帰ったらBlu-rayでストーリーのお復習いしたいと思います・・・

『オペラ座の怪人』のイメージを期待していくと、拍子抜けするかも知れません。また、『オペラ座の怪人』では好青年だったラウルのファンもご注意を・・・

Principal Cast
ファントム:市村正親 クリスティーヌ・ダーエ:濵田めぐみ
ラウル・シャニュイ子爵:田代万里生 メグ・ジリー:笹本玲奈 マダム・ジリー:鳳蘭 グスタフ:松井月杜


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