3度目の銀杏祭へ

今年、この時期にnatsuさんにお誘いを受け、東京大学教育学部附属中等教育学校の銀杏祭へとお出かけしています。今年はyassallさんともご一緒に。新宿の永福町行きのバス乗りまで待ち合わせをして、京王バスに揺られて15分ほど『南台一丁目』で下車すると、東大附属のちょっと手前に到着します。

受付を済ませて、パンフレットを受け取ります。銀杏祭ではプログラムに添付された投票用紙を発表団体のボックスに投票することで、銀杏祭のグランプリを決めるらいしいのですが、毎年、終了ギリギリまでお話をしていて投票のタイミングを逃してしまうので、今年は入場するやいなや投票を済ませました。

演劇部の発表会場へ行き、待つこと30分ほどで開場、そこから15分ほどで開演。今年の演目は『宇宙のみなしご』(原作:森絵都)という作品、生徒さんが脚色したそうな。

公演後には顧問のK先生が例年のようにミニ講評会のような感じにしてくださったのですが、感想瞬発力のない僕に取っては少し緊張の展開。でも、3年目ともなるとこの展開は想定内でしたが、やっぱり、パッと言葉は出てこないのがもどかしくもありました。

・・・ということで、少しだけ感想を。

物語の中心となる陽子、リン、キオスクは、どれもなかなか困難な役でしたが、果敢に挑んでいたように感じました。陽子は周りのクラスメイトとの人間関係を感情豊かに表現していましたし、リンは周りの様子を冷静に見ている雰囲気が他のキャラクターとの違いとして浮かび上がっていました。キオスクは気の弱いキャラクターを見事に造形していました。あぁいう役は表現の大きさのバランスが難しいと思いますが、芝居の中に上手く溶け込んでいたと思いました。また、七瀬、担任、友達たちも丁寧に演じられていましたが、特に担任と友達たちは、陽子やキオスクに対する表現を自己中心的に強めて表現しても良かったかなと思います。

ただ、演技は少し固めだったかなと思います。ミニ講評会でもお話をしましたが、暗転中に転換をしながら科白を出している時の方が自然な感じになっていたので、たぶんもう少し力を抜くことができるのではないかと思います。あと、腰に手を当てる仕草が多かったので、手の使い方についてももう少し工夫が必要だと感じました。

道具関係は東大附属さんはいつも面白い使い方をするなと思います。今回も物語の象徴になる屋根やLEDらしき小さな筒状のライトなどを印象的に使っていました。ただ、やっぱり、屋根はあと少し高くしておいて欲しかったなと思います。数メートルなんて言いませんが、キャストの背の高さよりは高く。皆が集まって、屋根に登ろうとするシーンで、キャストの目線の高さぐらいの屋根だと、高いところに登った感にやや欠けるような感じでした。少し見上げるような目線になると良かったなぁと思いました。

ちなみにラストシーンの照明は、T1の明かりは要らなかったのではないかと思いました。パーライトのSSだけで、屋根の上だけが浮かび上がっている方が、夜空の屋根感が出たかもしれません。(土台がしっかり照らされていたので、高さ感が現実に押し込められてしまった気がしました)

最後に脚本について。原作があり、上演の許可内容も条件があったようなので、細かいことは言えませんが、少しだけ。調べてみると『宇宙のみなしご』というのは単行本で刊行されて206ページあるそうな。それを考えると60分で上演するためには、かなり作戦を立てる必要があったかなぁと思います。たぶん、60分に収めるために内容が変わらないようにカットは入れていると思うのですが、物語を追いすぎてしまった印象を受けました。もう少し物語の中で一番表現したかった部分を中心に、カットの方向性を考えてみる必要があったのだと思います。ラストシーンがとても印象的にだっただけに、ラストシーンに向かう兄弟の関係、七瀬との関係、キオスクとの関係がもう少し浮かび上がっていると良かったなと思いました。

・・・と台本も原作も見ていないので、的外れかも知れませんが、以上、感想とさせて頂きたいと思います。

さて、観劇後は新宿駅地下のいつものお蕎麦屋さんで感想会。今年は僕とyassallさんが地区審査に行っていたので、県内5地区の様子が分かるのでそんな感想も併せて。そんなところに坂戸改め大宮の小父さんから電話が。5年ぶりに中央発表会に推薦されることになりました。


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