高校演劇サミット2017(4)綱渡りのゲネプロ

(『いつの話だよっ!』とお思いでしょうが、備忘録なので・・・)
(この記事はいずれ2017年12月26日 @ 23:00に移動します)

12/26(火)
いよいよ高校演劇サミット2017の仕込み・リハーサルからのゲネプロの日。ゲネプロと言っても『公開ゲネプロ』ですので、他の上演校の皆さんやゲネプロ招待の皆さんが見るということで、感覚的には普通に本番。

9時50分、駒場東大前駅に集合。体調不良で1人は遅れてくる、1人は数日前から音信不通という混沌状態。とりあえず、アゴラ劇場へと移動。楽屋入りして、荷物を置いたら、すぐ搬入へ。劇場から少し離れた、井の頭線の高架下にトラックを停めて、搬入が始まります。通常は大規模な搬入はないはずの高校演劇サミット史上、最大と言われる大道具を持ち込むということで、色々と巻き起こります。

その中でも最大の問題点は大扉が搬入口を通らない(^_^;)

あと5ミリぐらいの差で搬入口を通らない大扉。階段・通路との兼ね合いで傾けることもできないので急遽、大扉をバラすことに。大変な作業になるかと思いきや、ネジを8本抜くだけで綺麗に片側の横窓と扉を外すことに成功。ちゃんと設計していた16ヶ月前の自分に感謝(。・ω・。) なんとか、搬入が無事完了して、立て込みまして、黒太さん持ち込みの素敵な照明を吊しまして、仕込みは概ね完了。

椅子の位置はまだ決まっていませんが、概ね立て込みが完了。
場当たり前。舞台監督の黒太さんから劇場についての説明を受けます。

続いて、場当たり。照明のオペが行方不明なので照明のオペをすることを覚悟していましたが、黒太さんが『それなら僕が』と引き受けてくださった。結果、これが本番直前まで、いや公演が始まってもプランが進化し続けることに繋がっていきます。基本、照明と音響のプランは黒太さんと秋田さんにお任せなので、田中先生を中心にサクサクと進んでいきます。普段は絶対にしないような明かりと音の使い方が繰り広げれていくのは、なかなか新鮮。場当たりが始まっても、しばらくシルヴィアが来ないので、僕が立ち位置について進めていきます。こまばアゴラ劇場の大きさは本当に理想的な小劇場。今年の初めに観客として来たときも思いましたが、ステージ側から劇場を見てみても、こんな贅沢な空間でお芝居ができるというのは本当に幸せなことだと思います。

その上、黒太さんのコントロールする煌びやかな照明と秋田さんセレクトの音楽に包まれる空間。県大会、関東大会、全国大会がプロの方々に支えられているとはいっても、基本的にはこちらの出したアイディアをその会場でどう再現するかな訳ですが、高校演劇サミットの場合は皆さんが次々とアイディアを提案し、組み入れていってくださるので、作品が見る見るうちに変化していくのがとても面白く、とても新鮮な体験でした。

意外と思われるかも知れませんが、高校演劇サミットに応募して、上演校に選ばれた時から、基本的には『まな板の上の鯉』的心境で、演出も照明も音響も提案されたものに全部、乗っかるつもりでいました。せっかくの機会だし、ウチの部員にも僕以外の演出を受ける機会があった方が良いだろうと思っていたので、これ以上ない機会だと思って。結果、思っていた以上に派手な演出となりましたが1年以上、上演してきた『Love & Chance!』にこういう一面もあるのかと改めて気づかされることも多く、大劇場用に作ってきた作品でもこういう風にコンパクトに上演することもできるのだと知る貴重な機会になりました。

さて、13時を過ぎて、シルヴィアが合流。しかし、かなり体調は悪そう。しかし、ゲネプロは刻一刻と近づいて来るので、中盤から終盤に向けた場当たりが始まります。

これで、やっと落ち着いて場当たりの様子を見られるようになります。場当たりの様子を見ていて、つくづく思うのは、本人達がどう感じているかは分かりませんが、高校生の間にこうした体験ができるのは、とても幸運なことだと思いました。幸いにして、大人が手を入れやすい作品ということもあってか、田中先生、黒太さん、秋田さんが次々とアイディアを摺り合わせて、演出を追加していきます。ウチの部員も良くそれについていき、細かなきっかけや立ち位置なども頑張ってこなしていきます。

場当たり中。動いてみて、照明と音響を合わせて、照明を打ち込んでを繰り返しながら進みます。
客席側には照明と音響の卓というかパソコンが用意されています。
アルルキャン×リゼットの場面。色々防止のため、マスク着用中。
ラスト・シーンのライト。お任せでなければあり得ないライトの数(>_<。)

あと心配なのは体調だけ(>_<。) 場当たりの間にもスタッフの皆さんが、ウチの上演が落ちたときの対応を協議されていたりするのを心苦しく思いつつ、今できることはできることは体力温存。マスクで乾燥対策をしつつ、のど飴を配ったり、スポーツドリンクとおにぎりを楽屋に積み上げ、ゲネプロを待つこととなりました。

17時30分開場。同じく高校演劇サミットに参加する都立駒場の皆さんと、事前に申し込みをしてくださった皆さんが入場。まもなく開演。余程心配をかけていたようで、田中先生と黒太さんが念入りに何度も『これはゲネプロですから、途中で止まったりすることもありますから』と説明(^_^;)

18時、ゲネプロ開演。上演自体は比較的、落ち着いて丁寧なものになりました。もちろん、止まったりすることもなく、いつものようなハイ・テンポで無かった分、時間は延びましたが、仕上がりとしては悪くないものでした。しかし、薄氷を踏む思いであったことには変わりなく、新キャスト初通しがゲネプロという綱渡り。でも、良くないことだけれど、実は声さえ出ていれば体調が悪いときの方が上演は良かったりするのです。照明の雰囲気が分かりそうな写真をいくつか。

今回、一番変わっただろう『Only You』の場面。
マリオの『怪しい』の場面。照明によってかなり強調されてます。
ドラント×シルヴィアの場面。大会ではここでステンドグラスでしたが、トップからの窓枠のネタに変わっています。
ラスト・シーン。先ほどの仕込まれたライトに包まれて、より華やかな印象に。

終演後、田中先生による公開ダメ出し。出入りのタイミングや科白の緩急についてなどを中心にいくつかお話があって、この日のゲネプロは終了。

終演後。田中先生によるダメ出しの時間。舞台上でこんな感じです。

終演後はとにかく早く帰らせるということで荷造りをサッとして、20時前には帰宅の途につかせます。何とか、無事にゲネプロを乗り越えましたがまだまだ先は長い。

12/27(水)
朝8時、体調確認の連絡が部長から入る。まだまだ、体調不良者が多く、不安材料は尽きない。ということで、夕方から都立駒場さんのゲネプロを見学する予定はキャンセルさせて頂いて、学校でゲネプロの映像の確認と短めの稽古。全員、揃えたわけではないので、集まった役者でできるアップテンポの場面を中心に。それも早めに終わって体力温存。とにかく、少しでも体調が上向いてくれることを祈るばかり。


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