高校演劇サミット2017(2)小劇場のサイズ

(『いつの話だよっ!』とお思いでしょうが、備忘録なので・・・)
(この記事はいずれ2017年12月21日 @ 23:00に移動します)

12/11(月)
期末考査明けの稽古日かつ田中先生の初指導日。
先日、田中先生が稽古場訪問に来て以来、最初の稽古日ということもあって、科白は大丈夫かなと心配していたが、そこはしっかりと覚えていて一安心。
この日は1ページ目から稽古開始。稽古場には赤い養生テープでアゴラ劇場の実寸を敷いておいたので、そのサイズを確認しながら、小劇場サイズへと変更していきます。変更のポイントは主に2つ。1つは装置の変更による出捌けの位置や椅子などの装置の位置などの整理、もう1つは小劇場サイズのお芝居と見せ方。舞台と観客との距離が近い分、大きなホールでやってきた場面転換が効果的ではない。その結果、つなぎの場面を短く挟んで行っていた場面転換を変更、シーンの並びを変えたり、シーン毎に舞台から捌けるようにするなど、シーンとしてのまとまりを作るように変更していきました。
・・・と言いつつ、やっぱり道具が無いのは寂しいということになり、扉だけでも持って行こうかということになり、次回の訪問日にいらっしゃる舞台監督の黒太さんと相談することに。取りあえず、この日はありものの平台を置いて稽古することに。
田中先生の指導はソフトに押しの強い感じ。『いいですね、いいですね』と言いながら、決して良くはないので『こうしてみようか』とバシバシと変更がなされていく。部員たちも最初かかなり戸惑っていたようだけれど、少しずつそのやり取りになれて来て、スムーズに稽古が進むようになっていきました。僕は変更になった場面の科白のつなぎを同時進行で直しながら、田中先生が変更したポイントを脚本に書き込み、演出方針について理解を試みる。
そう考えてみると、普段観る作品は大きな劇場の作品ばかりなので、そういう発想は得意なのだけれど、小劇場での効果というのはあまり考えたことが無かったことに気づきます。アゴラ劇場はそれでも大きな方の小劇場ですが、客席との距離と観客の視線と視界というのは大きな劇場とは随分違うのだろうなと気づかされました。
この日は17時に林先生もいらっしゃって、19時まで稽古。まだまだ新しい演出を理解するのに手一杯なので少し進みは悪かったのですが、これから金曜日の2回目の稽古場訪問までにこのおさらいを。

12/12(火)〜12/14(木)
ここから次の稽古場訪問までの3日間は田中先生の指導によって場面をまとめたり、削ったりしたことによって辻褄の合わなくなった出捌けの修正などと演技・演出の変更を主に。普段の演出とは異なり、田中先生エミュレート・モードの如く、変更された部分の演出を手がかりに、『あの場面でこう言っていたから、この場面はこうなるだろう』と考えながら、演出の追加と修正を。これはかなりの頭の体操。でも、そうやって見方を変えると表現の幅も広がるというもの。普段していないことをするので、役者たちは、なかなかそのパターンが馴染まないよう。それでも日を追うにつれて、今回のプランを理解して始めた様子。やっぱり、小さい小屋の方が言葉は繊細になるのだろうなぁ………と思ってみたりするので、いつにも増してイントネーションやアーティキュレーションにも要注意。

12/15(金)
田中先生の2回目の稽古場訪問。この日は舞台監督・照明の黒太さんと音響の秋田さんも一緒に。まず話題は大道具のことについて。基本的に高校演劇サミットの大道具のルールは『基本的に部員が自分の手で持って運べる大きさのものに限ります。劇場には大道具を置いておける場所はありません。』なのだけれど、今年は他の2校の道具が少ないことと、それよりもむしろ『あった方が良いんじゃない?』ということで、コンクールで使っていた大扉を持参することに。それに伴い、その下に2段分の平台を置くことで話がまとまりました。
その後、ミニ・ワークショップを挟んで稽古再開。まず、前回の訪問時に直してもらって、おさらいをした部分を観てもらうことに。出入りをかなり整理したのでどんなものかと思いましたが、方向としては間違っていなかったようで一安心。続いて、中盤の稽古に入ります。田中先生の演出のベースになれてきたのか、この日は脚本にして前回の2倍ぐらいのペースで進みました。黒太さんや秋田さんも脚本片手に作品のイメージの把握に務めていらっしゃる様子。時折、爆笑が起こる、特にアルルキャン。今回、アルルキャンは何でもありのような状況になりつつあり、田中先生の小劇場公演に向けた『自然な反応の芝居』路線の中でも例外的な扱いを受けています。続いて、好評だったのがメイドのルイーズ、今回は『黒ルイーズ』的な演出になりつつあるのだけれど、要所要所で滲み出る悪さが意外と好評みたい。そして、ドラント×シルヴィアの場面は大人がキャーキャーとなる。今までの上演では年齢層が高いと客席が静寂に包まれることが多かったのだけれど、今回はひょっとしたいけるのか、とか。今の小劇場で仕事をされている方に初めて見てもらっているわけですが、意外といけるのかも知れないと感じました。

12/16(土)〜12/21(木)
前回のインターバルに続いて、田中先生エミュレート・モードでのおさらい。科白を自然な感じに落としていくと、タイミングや間がますます重要になってきます。勢いで誤魔化せないというか、役者の理解や解釈がしっかりしていないと何も考えていない様子が透けて見えます。そういった部分について指摘しながら、あれやこれやと演出の変更や出入りの整理。後半は複数の空間で同時に科白を出したりという場面や短く場面が入り組んでいる場面も多いので、それを1つずつの場面としてまとめたり、セットの変更のによって間尺が合わなくなった場面を作り直したりと、かなりの変更を。
同時にセット作りを開始。お許しを頂いた中央の平台を新調・・・正確にはバラした木材での組み直しなので、新たに購入した木材は無し。こんな感じで組み立てていきました。

新たに作る山台の枠組み。幅や高さのバランスを見てます。
新たに作る山台の枠組み。上側の木を取り付けて枠組み完成。
できあがった枠組みにコンパネとベニアを貼り付けます。天板を止めるネジは多めに。
ペンキを塗って、パンチカーペットを貼り、大扉を乗せるとこんな感じに。

この期間の後半には体調不良者が続出する事態に。休みの部員が出ると稽古が断片的になり、場面のつなぎ部分の稽古が出来ないのがつらい。なかなか通すことがままならない期間が続くこととなりました。


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