春季発表会『Article 30』準備中

卒業公演用の脚本と同時に春季発表会の演目を考えています。

今年はスケジュール的に春季発表会が終わったら新メンバーでの『Love & Chance!』を仕上げにかからなければならないので、さすがに春・コピスの連作は不可能(何せ、まだ見ぬ新入部員を3ヶ月ちょっとでメイドさんに仕立てなければならないので)と考えています。

ということで、今回の春季発表会で上演する作品は、春季で完結の演目になります(それが普通なのでしょうが)。

ところで、感覚的にお分かりいただけるか分かりませんが、ずっとラブ・コメディーをやっていると当然、反動が来まして、少し違う作品を作りたい雰囲気が生まれてきます。5年前に関東研究大会に進んだ時も『I Got Rhythm!』を長く稽古していたために、その反動で『To Explosion』という作品が出来上がりました。

特に『I Got Rhythm!』の時は、その春に東日本大震災が起こった後のことでしたから、スラップスティックに近いコメディーを仕立てつつも、報道を通して伝えられる深刻な話題が日々、鬱積していたのだと思います。翌春に書いた『To Explosion』は宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』をベースに書きましたが、大震災から一年、漠然と原発事故の収束に向けた作業とあの物語が重なって、あぁいう作品に仕上がったような気がします。

今回も『春、どうする?』と話を始めたところ、最初に出てきたキーワードが『共同作業的な』というもの。つまり、何かを成し遂げるとか、作り上げるとかの物語ということで、色々と考えはじめました。

ところで、僕の作品はだいたい、
『恋愛系』・・・『I Got Rhythm!』『Eliza!』『Ernest!』など
『おとぎ話系』・・・『Alice!』『Snow White? Bloody Red!』『To Explosion』『D Lover』など
『伝記系』・・・『A Midair Knight Dream』『La Esperanza』『Lumière!』など
の3系統に分類できます。

実は一番評判が良いのは『おとぎ話系』のような気がするのですが、色々と思案した結果、今回は最も評判の悪い『伝記系』を繰り出そうと思います。

仮タイトルですが『Article 30』と題します。

ちなみに、今回はコメディーですが、ラブ・コメディーではありません。念のため。

ライト兄弟、グラハム・ベル、リュミエール兄弟に続く主人公は【エレノア・ルーズベルト】。アメリカ第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトのファースト・レディにして、アメリカの国連代表団の一員として第1回国連総会に参加し、人権委員会の委員長として『人権に関する世界宣言』を取りまとめた中心人物。

イメージしている作品のような形に仕上がるかは分かりませんが、舞台は1948年のフランスの小さな会議室、そこで繰り広げられる条文を巡る議論の応酬・・・のような物語になる予定。扱う内容が重めなのですが、前半は真面目にライトな展開に、後半はズッシリと、という感じになったらいいなと思っています。

5年前も『中央発表会の印象と随分違いました』とガッカリされたようなアンケートを頂いたのですが、今回もそうなると思います。たぶん、秋にはまた元に戻ると思いますので、春はちょっと変わった物語にお付き合いくださいませ。


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