僕にとっての演劇は・・・

注意。
少し病んでるので、読むと病みが伝染するかもしれません。
良いことは書いてないので、読み飛ばして頂いても・・・です。

今、テレビで『The Scarlet Pimpernel』が放送されている。これは2010年の月組公演だ。霧矢大夢さんの主演お披露目公演だった。バロネス・オルツィの同名小説を、脚本ナン・ナイトン、音楽フランク・ワイルドホーンでミュージカル化されたもの。ブロードウェイ初演は1997年だったか。

当時、たぶん4、5回は劇場に観に行った。その後、舞台収録の映画上映でも観たし、DVDでもずいぶん観ているし、今放送で『炎の中へ』が流れている。何度観ても目まぐるしく展開されるストーリーに心躍る。

僕にとって演劇の良し悪しの唯一の基準はこれなのだ。観ていてワクワクできるかどうか。これは別に楽しい悲しいを問わない。次はどうなるのだろうと引きつけられる魅力ある作品が良い作品なのだ。良い作品は何度観ても同じところで笑え、泣ける。ダメな作品は次どうなるのかという期待がないまま、突然面白かったり、突然悲しかったりする。

高校生の演劇を観るようになって、かれこれ10年ぐらい。あまり観ていない方だけれど、それでも年に10作品ぐらいは観ている。高校生が頑張っていたり、上手に上演していると思うことは多々あるが、誤解を恐れずに言って、この10年で凄いなぁと思った作品は2本だけだ。

いわゆる高校演劇の戯曲集があるが、まぁ、面白いとは思わない。ある時、脚本が面白くないなぁと思いながら観ていた作品が、全国大会を獲った脚本だと知って愕然としたことがあった。微塵も面白くない。構成も良いとは思わない。う〜ん(◎_◎;)

僕がズレてるんです。分かってるんですよ。郷に入れば郷に従えってね。でも、とても耐えられない。

一番最初に違和感を感じたのは科白回しだ。僕が知る現代演劇の中で高校演劇の科白回しは最も遅い部類に入る。あんなにゆっくり話をしている演劇はそうはないと思う。観ていて気づいた。あれはコンクール用なのだ。『あんなスピードで会話が成立するはずがない』と言われて気づいた。会話はどんなテンポでも成立をする。問題は受けられるかどうかであって、ゆっくりなら会話が成立しているわけじゃない。そして、一部の人たちがいう『会話の成立』というのは1日に5本も6本も続けてみる人に聞きやすい科白のペースだとあるとき気づいた。

次に物語の展開だ。評価されている脚本は序盤でくすぐり、40分を過ぎると重いテーマが突如として現れ、何となく教訓じみて終わる・・・このぐらいにしておこう(+_+)

何が言いたいかと言えば、多様性が認められない狭い演劇の世界がそこにあったということ。

今、嬉しい知らせが届いた。そういう世界に果敢と挑む坂戸の小父さんからだ。坂戸の小父さんの作品を批判する人がいるが、僕には全く理解できない。僕の作品とは対照的だが、僕はあの世界観と舞台の美しさが好きだ。坂戸の小父さんの作品のオープニングを観ると物語への期待感と、追いつけないレベルの高さを感じる。エンディングを観ると、この先はどうなっていくのだろうという余韻が残る。これが大切なのだ。あれは坂戸の小父さんのチームにしか作れない。今年の作品も鮮やかだった。これで11月も楽しみだ。

今、2幕の『ひとかけらの勇気』が始まった。ここから物語はエンディングに向けて疾走する。せめて、『The Scarlet Pimpernel』の大団円を観て、気を晴らそう。


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