『Lonely My Sweet Rose』初稿

秋季発表会用の脚本『Lonely My Sweet Rose』の初稿が書き終わりました。文字数は約22,200文字なので、前回の『Eliza! =SEQUEL “It’s Never too Late!”=』と比べて、約10,000文字ほど少なくなりました。

ト書きを除いた科白の文字数は14,130文字、これは今まで書いた脚本の中で一番少ない文字数でした。過去の上演で比較するとコピス版の『Snow White? Bloody Red!』が14,184文字でしたから、普通に上演すると55分ぐらいの分量かなと思います。ただ、過去の作品と比較すると行間が重要になるので、これで60分程度になるのではないかと思います。

書き上がった感想は『この脚本はたぶん難しい』。日頃から難易度の高い脚本に仕上がることが多いのですが、今回は書いた瞬間からそう思う脚本になってしまった気がします。なんというか、もう少し噛み砕けなかったかなと思ったりしていますが、あまり噛み砕くと世界観が壊れるし、難しいところです。

さて、世界的なベストセラーである『Le Petit Prince』ですが、僕の読解力がそもそも低いせいか、読めば読むほど、よく分からなくなります。誤解を恐れずに言えば、色々なエピソードがたくさん盛り込まれていてゴチャゴチャしてる感じ。物語としてスッキリしない感じがありました。それが良いという話もありますが………

そこから考え始めると、この物語の中心は何処にあるのかを考える必要がありました。色々な解説書なども本を読んでみましたが、基本的には飛行士が中心であると考えるのが自然なようです。確かに物語は飛行士のモノローグで始まり、終わっていきますし、途中も飛行士の語りで進んでいきます。

しかし、この物語のほとんどのエピソードは王子さまが体験したこと。飛行士と王子さまの対話は飛行士にとって実体験ですが、王子さまとバラの関係については伝聞での体験に過ぎないわけです。とすると、バラとも飛行士とも直接、対話している王子さまの方が、物語の中心に相応しいような気がするのです。

なので、今回は王子さまからの目線を大切にすることにしました。飛行士は語り部ではなく、あくまで聞き手。それをやがて誰かに語るかもしれないけれど、この段階ではあくまで聞き手であるスタンスを取るようにしようと考えました。そう考えれば、きっと飛行士に伝わらなかった王子さまの気持ちも浮かび上がってくるのではと思ったわけです。

まぁ、思惑通りに仕上がっているかは分かりませんが(^^;; 上演に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思います。


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