『Eliza! =SEQUEL “It’s Never too Late!”=』初稿

コピスみよし高校演劇フェスティバル用の脚本『Eliza! =SEQUEL “It’s Never too Late!”=』の初稿が書き終わりました。文字数は約32,000文字なので、かなり科白の多い作品となったと思います。

今回の作品は『Eliza! =PREQUEL “Let’s Work Earnestly!”=の後編。前回は世界観だけを借りた作品でしたが、今回のストーリーこそがジョージ・バーナード・ショーの『ピグマリオン』をベースにした作品。物語の舞台は1912年のロンドン、ウィンポール・ストリートにあるヘンリー・ヒギンズ邸。リッスン・グローブから抜け出して一人暮らしを始めたイライザがヒギンズと出会うところから始まります。

さて、今回の『Eliza!』のテーマは前向きに生活していくことも大切さのようなものだと考えていました。前編の副題を『Let’s Work Earnestly!(真面目に働こう!)』、後編の副題を『It’s Never too Late!(遅すぎることはない!)』としたのもイライザ自身の持つ向上心をポジティブに描こうと思っていたからです。

後編は『イライザをヒギンズとフレディーが取り合う』ような構図で進んでいきます。しかし、大切なのは『2人は何故、イライザを取り合う』のかということでした。端的に言えばヒギンズもフレディーも良いとこの子で引く手数多、わざわざ小汚い娘を相手にする必要などありません。しかし、彼らはイライザを選んだ。それは何故か、と。

フレディーは守るべき対象としてイライザに惹かれたのでは無く、ヒギンズのような面倒なタイプの人間にも毅然と立ち向かっていく凜とした強さに惹かれたのではなかろうか。ヒギンズは完全に見下していた相手が、意外にも地道な努力を積み重ね、自分を変えようとしていく姿勢に惹かれたのではなかろうか。つまりは彼らの周囲にいるような女性とは大きく異なるイライザの姿に心惹かれたのだろうというのが想像に難くないところかなと考えました。

・・・となると、イライザはその部分については変わってはならないということになります。貴婦人のように振る舞えるようになっても、貴婦人になってはいけない。そうなっては彼らが感じた魅力が失われてしまうのです。

そして、そうであれば、この物語は『イライザが誰を選ぶか』ではなくて、『斯くしてイライザが選ばれた』という結末なのだろうと考えて書いたのですが、改めて脚本を読み返してみて、これをウチ流の演出で上演したら、きっと『イライザが誰を選ぶか』という筋が強調されてしまうのだろうなぁ・・・と。

なかなか難しいところですが、日々是勉強ですので、頑張ってみたいと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です